このページの本文へ

物欲AVコモノ道 第42回

モバイル環境が256倍快適になるBluetoothレシーバを試す

2010年02月22日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

愛用のヘッドホンを使いながら、Bluetoothのメリットを堪能

A2DPプロファイルで接続しようとしているところ。有機ELの画面は小さいながらも視認性は高い

 「DRC-BT60P」はBluetoothレシーバーというジャンルに属する製品で、Bluetooth対応のオーディオ機器から出力された音を、自身に接続されたヘッドホンから出力するというもの。つまり既存のヘッドホンを使いながら、Bluetoothのメリットを堪能できるというわけだ。対応するプロファイルは、高音質で音声を送受信する「A2DP」に加え、再生や一時的、曲送り/戻しをBluetooth経由で行なう「AVRCP」、ケータイ端末で通話を行なうための「HFP」と「HSP」に対応している。

 対応プロファイルを見れば分かるとおり、A2DPに対応したオーディオ機器と接続できるほか、携帯電話と接続してメモリカード内の音楽を再生したり、あるいはヘッドセット代わりに通話するといった使い方にも対応している優れものである。

 またユニークなのがFMラジオとしての機能を搭載している点。携帯型オーディオプレーヤーではすでに珍しくなくなった機能だが、BluetoothのオーディオレシーバーでFMラジオが聴けるのは珍しい。

意外と気に入ったのがFMラジオ機能。ちなみにラジオ局をプリセットとして登録できる

ラジオの受信感度を設定することも可能。電波状態が良すぎて不要な音まで拾ってしまう場合にはLowを選択する

 実機を見ていくと、上から見るとほぼ正方形で背面にはクリップが取り付けられている。なおクリップは上下のどちらかの向きで固定できるよう、回転式となっている。インターフェイスは本体前面に再生や曲送り/戻し、FMへの切り替え、そして通話ボタンがある。再生/曲送り/戻しの各ボタンはAVRCP用のインターフェイスで、対応機器であれば手軽に一時停止や曲選択ができるわけだ。

ノートにクリップを挟んでみた。クリップの挟み込む力はそれなりに強い


携帯電話用ヘッドセットをケーブルレスに

 HFP対応の携帯電話と接続していれば、通話ボタンを押して発着信のオン/オフが可能である。マイクも搭載されているので、通常のイヤフォンやヘッドフォンでも通話できるのは便利なポイントだろう。

 上面にはヘッドホン端子と電源のオン/オフボタン、そして右側面にメニュー表示やメニュー操作時に使う「HOME/BACK」ボタンと音量調整ボタンがある。メニューは本体正面の液晶パネルに有機ELパネルに表示される。1度押すと「Bluetooth」や「FM」、「音楽再生」「通話」「設定」の各アイコンが表示されるので、操作したいアイコンを曲戻し/送りで選択、再生ボタンで決定するという流れだ。

 外部機器とBluetoothと接続するには、メニューのBluetoothから「Paring」を選択する。これで待機モードに切り替わるので、「DRC-BT60P」に接続する機器から選択すればよい。必要に応じてパスキーを入力すれば完了だ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中