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キヤノン「EOS Kiss」シリーズに最新機種が登場

ハイエントリー機へと生まれ変わった「EOS Kiss X4」レビュー

2010年02月16日 12時00分更新

文● 周防克弥

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強化された動画機能

 フルHDでの動画撮影は前機種の「Kiss X3」でも可能だったが、今回の「Kiss X4」ではそれに加えてフレームレートの自由度も増している。

 1920×1080ピクセル時には30/25/24fps、1280×720ピクセル時に60/50fps、640×480ピクセル時に60/50fps、そして画面中央部だけを切り出して約7倍の倍率で撮影ができるクロップモードの際は、640×480ピクセルで60/50fpsが選択可能だ(50及び25fpsはビデオ出力方式をPALにした場合にのみ設定可能)。

 撮影モードにもマニュアル機能が加わった。絞りとシャッタースピードを自由に制御できる。マニュアル設定時でもISO感度のオート機能が使用できるため、任意の絞りやシャッタースピードで背景や動きのコントロールをしながらも適性な露出での撮影が行なえる。またオートライティングオプティマイザも使用可能だ。これらの機能と外部マイクとの組み合わせで本格的な動画撮影が可能になる。


業務用途も考慮された豊富な動画記録サイズ

動画の記録サイズが豊富になった。テレビ出力に適した30fpsのほか、映像素材に使用できる24fpsの追加は業務用途での使用に適する

静止画のライブビューと同じ項目が選択可能

動画記録中のAF動作の有無も設定できる。動画記録時にシャッターボタンを半押しにするとAFが動作する。押し切ると静止画の撮影が行なわれる

動画時の露出制御は「自動露出」と「マニュアル」が選択できる

動画記録時にシャッターボタンを押し込むと静止画が記録される。その際の記録サイズも設定可能

動画記録時の画面。記録中は右上に赤丸のアイコンが表示される。動画モードでも静止画時と同じく、5倍もしくは10倍に拡大させてピント確認が可能だ


コストパフォーマンスに優れた「ハイエントリー機」に順当進化

 基本となる部分には大きな変化はないものの、画素数の増加、動画機能の強化など順当に機能が追加され、エントリークラスのデジイチとしては十分過ぎる機能を持っている。

 名称に「Kiss」の名前が付いているため、エントリークラスと目されてしまうことは避けられないが、すでに機能的にはミドルレンジの域に達している。小型軽量で高機能なハイエントリー機とでも呼べばいいのか、まさに万能なデジイチだ。価格とサイズを考えるとコストパフォーマンスは抜群の一台と言って良いだろう。入手次第、実写テストの結果もお知らせしたいと思う。


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