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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」第16回

まさかの「人間ボーカロイド」 プアミルクの奇妙な音楽論

2010年02月20日 12時00分更新

文● 四本淑三

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大長編特別付録■プアミルクが選ぶベストアルバム7選×3人

 プアミルクは普段メンバー同士でまったく音楽の話をしないという。そこで音楽の趣味を浮き彫りにすべく、影響を受けた音楽をアルバム単位で挙げてもらい、コメントも付けていただいた。彼らがどういう人なのか、音楽好きならもうこれだけで分かるのではないか。

人骨さん編


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I could be free

I could be free/原田知世(1997)

 カーディガンズの台頭によりスウェディッシュ・ポップが一世を風靡したころ、なぜか我が国を代表して原田知世がスウェディッシュ本場を体現。アナログサウンドと透明なボイスと、知世ちゃんの素人美人っぽさがたまらない。


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レッド・ローズ・スピードウェイ

レッド・ローズ・スピードウェイ/ポール・マッカートニー&ウイングス(1973)

 ポールがプログレに興味を示していた時代の最高の1作。甘いメロディにポップな曲調だけでここまで引っ張る天才のお遊戯(実は多分本気)と、なぜかライブ感あるバンド演奏のブレンドがたまらない。「リトル・ラム・ドラゴンフライ」は人生の課題曲。


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Black Sabbath, Vol.4

ブラック・サバス4/ブラック・サバス(1972)

 ブリティッシュハード。パープルや初期ジューダスを差し置いて、サバス。前作と次作も外せないけど、パブリックイメージに近いのはこれかな。リフ一辺倒に見せかけて「どうやったら頭が良さそうに聴こえるか?」とすごく気を使っているところに、70年代の良さがある。


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モーフ・ザ・キャット

モーフ・ザ・キャット/ドナルド・フェイゲン(2006)

 ダンと「ナイトフライ」ばかりで語られるけど、ぼくはこれがベスト。日本盤の帯に書いてあった彼の発言「世間が何と言おうがぼくは70年代の語法で生きる」がすべてです。凝りすぎて分かりにくいメロディとコード進行のセンスに脱帽してください。「分かった分かった、でももっとやって」みたいに。


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シアー・ハート・アタック/III

シアー・ハート・アタック/クイーン(1974)

 知的なコスプレ変態集団の3rd。上り調子の真っ最中の時期の作で、HRありボードビル調ありと怒涛のごった混ぜ。「もっともっとやれるぞ」みたいな余裕感を突き付けてくる。下手な自称ミュージシャンが聴くと自信なくします。最後はみんな一緒にオーオーラララー! と合唱すること(で、爆発!)。


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ディーリアス:管弦楽曲集

ディーリアス:管弦楽曲集/バルビローリ指揮ロンドン交響楽団(ディーリアス1862~1934)

 クラシックも色々聴いたけど、自分の理想はここに落ち着きます。作曲者は英国人らしいが、語法は完全に印象主義で、かつ本家をしのぐほどの官能的な出来ばえ。幻想系プログレばっか聴いてないでこういう本物も聴くべし。指揮者はよく知らないけど、この盤が安いし音も良くて正統派と思われる。


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Nursery Cryme

ナーサリー・クライム/ジェネシス(1971)

 一般的な聴きどころではないけれど、「セブン・ストーンズ」「ハロルド・ザ・バレル」「ハーレークイン」の3曲こそが、ぼくの人生における最重要曲です。特に「セブン~」は最々重要曲。プログレとはまた違うので、ぜひ聞いてほしいです。カテゴライズしようのない夢の世界。プアミルクの目標点です。

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