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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」第16回

まさかの「人間ボーカロイド」 プアミルクの奇妙な音楽論

2010年02月20日 12時00分更新

文● 四本淑三

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ビートルズ+ドラクエ+クラッシック=プログレ?

―― 人骨さんの曲にはプログレ成分を感じます。それも単なる真似ではなくて、和声的に咀嚼されているところが面白い。もう少し音楽的なバックグラウンドを教えてもらえますか。

人骨 初めて聴いた音楽がビートルズだっていう、自分の生い立ちからになっちゃうんですけど、時間大丈夫ですか?

―― ええと、僕は終電で帰れればいいです。

「『ストラヴィンスキーかっけー!』とか言ってました」

人骨 中学の頃に「交響組曲ドラゴンクエスト」のCDを聴いて、オーケストラってすごいと思ったんです。でもファミコンの音源は3音とリズムしか出ない。だから3つの音さえ聴き取れれば絶対にコピー出来る。これで和音を学びました。そこからドビュッシー、ラベルみたいな近・現代のクラシックにハマって、J-POPを聴いてる若者のノリで「ストラヴィンスキーかっけー!」とか言ってました。

―― 楽器は小さい頃からやっていたんですか?

人骨 エレクトーンは習っていました。高校生の時に電子ピアノを買ってもらったんですが、全部耳コピです。高校の頃に「ブラバンで曲を演奏したい」と言ったら採用されて、それで一生懸命曲を書いて(指揮棒を)振ったことはあります。

―― そこからコンポーザーを意識し始めたわけですね。

人骨 「俺は作曲家になるぞ」と、当時は真剣に思っていたんです。だから音大に行こうと思ったんですが、親に止められ、普通の大学に入りました。そこでビートルズのコピーバンドを始めるんですけど、やっぱり作る方をやりたい。それで宅録ばかりやっていました。そしてエマーソン・レイク&パーマーを聴いてすべてが変わってしまったんです。

―― おお。プログレはそこから始まるんだ。

人骨 それで色々掘り返しましたが、ジェネシスがひとつの理想です。基礎にまずビートルズがあって、その次にドラクエが来て、クラッシックとポップロックの美味しい交点がプログレッシブロックということなんです。

―― それは分かりやすい。でも社会人になってから音楽をやめてしまうんですよね?

人骨 就職して最初に給料をもらうじゃないですか。それでなぜかオートバイを買っちゃうんですね。

愛車はホンダのVTR250。人骨さんのブログにも死ぬほど登場する

―― あらら、そこで道を外してしまったわけですか。

人骨 最初は原チャリだったんですが、半年後には免許を取って250ccのバイクに乗っていました。

―― どんどん遠くへ行ってしまっているなあ。

人骨 7~8年はオートバイばかりの生活でした。

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