次期Office for Macを明かしたMicrosoft
Microsoftは、今回の出展者で最大規模のブースを確保していた。
ブース展示はなかったものの、別途、プレス向けの発表があり、その場で、次期Mac版Officeの正式名称が、Office for Mac 2011と決まったことが発表された(関連記事)。北米では、2010年内に発売予定、日本での提供時期については、後日発表があるとのこと。
Office for Mac 2011では、「ドキュメントの共同編集」をキーワードに、各アプリ内から簡単にファイルを公開して、共同で編集できるという。またOffice Web Appsとの連携も強化する。
従来、ギャラリー、メニューバー、ツールバーと分散していた機能を新しいリボンインターフェースに集約し、より、使いやすいユーザーエクスペリエンスの実現を目指した。
Mac版Officeのメールアプリとして親しまれていた「Entourage」が、「Outlook for Mac」に置き換わることも明らかにしている。よりWindowsとの親和性を高めるだけでなく、信頼性や、パフォーマンスの向上、Spotlightや、Time Machineとの連携など、Macらしさの強化もアピールしていた。
2011年も開催するぞ!
2010年のMacworldについて、開催前には盛り上がりが心配されていたが、アップル不在で会場規模が縮小されたとはいえ、十分勢いがあったと感じた。
入場パスの裏面や、入場ゲートの裏側には、「Thank You for Attending, See You Next Year! January25-29, 2011」とメッセージが書かれており、来年の開催も強くアピールしている。
入場者層や、展示内容を見ても、ここ数年のアップルの躍進が、従来のコンピュータ好きから、よりコンシューマーで、幅広い層への支持に広がっていることが強く感じられた。今年はiPadが発売されて、より一層、幅広い層にアップル製品が普及することが期待される。来年のMacworldが、よりコンシューマー向けの雰囲気になるのか、今から興味深い。
筆者紹介──青木剛一
1975年生まれ。某メーカーに勤務するかたわら、ブログ関連のイベント「blog dinner」を主催。ブログ、チャットなど、ネット上でのコミュニケーション/情報共有に精通し、オンラインウェアの開発も手がける。2008年よりサンフランシスコに在住。自身のブログはこちら。