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CTOモデルはCore i7+13.1型フルHD液晶も!

Core i+SSD RAID+WiMAX搭載の新VAIO Zなどが発表

2010年02月16日 14時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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AUTOモードのついたGPU切り替え機能
三方に動く三角スイッチを搭載

 VAIO Zは旧機種から、独立GPUとチップセット内蔵GPUを切り替える「ダイナミックハイブリッドグラフィックス」を備えて、パフォーマンス(SPEED)とバッテリー駆動時間(STAMINA)のどちらを重視して使うか、ユーザーが任意に選べる機構を備えていた。

 新VAIO Zはこれをさらに改良し、使用状況に応じて自動でSPEEDとSTAMINAを切り替える独自の「AUTO」モードを搭載した。しかも、三方向に動く三角形のスイッチで3つのモードを切り替えるという、パソコンではかつてないようなデザインも取り入れている。なお、AUTOモードはソニー独自の機能で実現しており、NVIDIAの自動GPU切り替え技術「NVIDIA Optimus Technology」とは異なる。

AUTO状態

ダイナミックハイブリッドグラフィックスの切り替えスイッチ。AUTO状態では選択されたモード(写真ではSTAMINA)に緑のLEDが点灯している

SPEED状態

SPEED状態。GeForce GT 330Mで描画している

STAMINA状態

STAMINA状態。CPU内蔵のIntel HD Graphicsで描画

 GPUの自動切り替えに加えて、キーボード上部中央に照度センサーを内蔵。周囲の明るさに合わせて自動でバックライトの明るさを制御し、ユーザーに最適な作業環境とバッテリー駆動時間の向上を実現する。

キーボード上部中央に照度センサーを搭載

キーボード上部中央に照度センサーを搭載(赤丸部)。右にはASSISTボタン(後述)などの機能ボタンが並ぶ


店頭販売モデルでもSSD RAIDと
高解像度ディスプレーを標準搭載

VAIO Zの分解イメージ

VAIO Zの分解イメージ。薄いボディーながらBDドライブも内蔵可能。さらにSSDモジュールは2枚まで内蔵できる

 VAIO Zは性能面も非常に高い。店頭販売モデル「VPCZ119FJ/S」の場合、CPUにはCore i5-520M(2.40GHz)を搭載。メモリー4GB、GPUには前述のようにGeForce GT 330Mを搭載する。GeForce GT 330Mは演算ユニットである「CUDAコア」を48基も備えるなど、旧機種が搭載していたGeForce 9300M GS(同8基)とは一線を画す性能を誇る。モバイルノート向けGPUとしてはかなり強力なものだ。3Dゲームはもとより、ビデオ編集などCUDA対応アプリケーションの高速化に効果を発揮する。

 さらに、従来機種で好評を博した128GBのSSD RAIDを標準で搭載。64GB SSDを1枚のモジュール上に2組実装してRAID 0構成を実現し、高速アクセスと耐衝撃性の高さを実現している。光学ドライブにはDVDスーパーマルチドライブを搭載する。

薄型のDVDスーパーマルチドライブ

薄型のDVDスーパーマルチドライブ。ドライブ側面にはイジェクトボタンはなく、キーボード右上のボタンで取り出す

 ディスプレーも、従来はVOMモデル限定だった1600×900ドットを標準搭載し、一般的な大型ノートよりも広い画面となっている。さらに、無線通信機能にはIEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANに加えて、WiMAX通信機能も標準で搭載する。

本体前面

本体前面。左からメモリースティックスロット、SDカードスロット、無線機能スイッチ、ヘッドホン、マイク

本体左側面

本体左側面。左から電源コネクター、有線LAN、HDMI出力、USB、ExpressCard/34、USB

本体右側面

本体右側面。左からUSB、光学ドライブ、アナログRGB出力、電源ボタン

 またキーボード上側にはほかの春モデルVAIO新製品と同様に、パソコンのトラブルシューティングやリカバリー、サポート窓口の情報などを提供する機能「VAIO Care」をワンボタンで呼び出せる「ASSIST」ボタンを備えている。

キーボード全景

キーボード全景。アイソレーションタイプなのは旧機種同様だが、ボディー上面がアルミの1枚板になったことで、タイプ時のたわみもない

 バッテリー駆動時間は、カタログ値で最大約7.5時間。旧機種の8時間よりはやや短くなったが、これだけパワーアップしてもモバイルノートをうたうには十分な駆動時間を確保している。

バッテリーとACアダプター

標準バッテリーでは約7.5時間、オプションの大容量バッテリーなら約11時間のバッテリー駆動を実現

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