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五輪開催! PCでデジタル放送をキャプチャーする 第4回

ネットワーク経由でもっと便利に地デジを楽しむ

2010年02月13日 16時00分更新

文● シバタススム

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市販ソフトウェアを使ってPCで見る

 デジオンの市販ソフト「DiXiM Digital TV」をインストールすれば、ネットワークを通してチューナーを搭載していないPCでも録画した番組を見ることができる。DiXiM Digital TVはダウンロード販売で4980円。

PC用ソフト

DiXiM Digital TVを用いてネットワーク越しにデジタル放送のデータを再生するには、HDCP対応のモニターなど、PCに地デジチューナーを搭載するのとほぼ同等のスペックが必要なので注意したい

家電ライクなインターフェイスを持っている。さらに上位版の「DiXiM Digital TV plus」ではサーバー側の機器に対するリモートコントロール機能も持っている

録画したデータをNASにダビングする

 アイ・オー・データ機器の「mAgicTV Digital」などには、PCに録画した番組をDTCP-IP対応のネットワークHDD(NAS)に対してムーブする機能がある。ムーブしたデータは、ここまで紹介してきた機器を用いることでネットワーク越しに再生することができる。NASであれば、DLNAのサーバーとなるPCの電源を常にオンにしておく必要がなく、より利便性が高いだろう。

NAS

アイ・オー・データ機器やバッファローのDLNA/DTCP-IP対応のNASでは、DTCP-IP対応でのダビングに対応したPCや家電レコーダーから録画データをコピー(ムーブ)してくることも可能。NASに保存したデータもまたDLNA/DTCP-IP対応のプレーヤーから再生できる

HVL1-Gシリーズ

アイ・オー・データ機器の「HVL1-Gシリーズ」。1.5GBモデルで実売価格は約3万円

無線LANを利用する場合は実効帯域に注意が必要

 対応機器さえ用意すれば、比較的簡単に利用できるネットワーク経由の録画データの再生だが、若干気をつけなければならないのが無線LAN経由で接続するケースだ。

 デジタル放送は地デジで最高17Mbps、BSデジタルでは24Mbpsの帯域が必要となる。スペック的には最大54MbpsのIEEE802.11a/gでも、電波状態が若干悪い程度でもコマ落ちで正常に見られない場合がある。できればIEEE802.11n対応の機器を用いるか、ケーブルの取り回しが煩雑になっても有線LANが確実だろう。

WLI-TX4-AG300N

バッファロー「WLI-TX4-AG300N」は、有線LANにしか対応していないデジタル機器を複数(4台まで)まとめて、無線LANのアクセスポイントに接続してくれる製品。最大300MbpsのIEEE802.11nへの対応でデジタル放送のネットワーク配信にも適している


 以上、4回に渡ってイマドキの地デジチューナー事情についてリポートしてきた。

 ダビング10、ブルーレイへのムーブ、編集機能、ネットワーク配信など、PC用地デジチューナーはユーザーのニーズを次々に実現してきた。そして製品として各社ともに完成度が非常に高いものとなっている。しかし、地デジチューナーの進化は留まりはしないだろう。今後も製品の進化に期待したいところだ。


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