コンテンツクエリWebパーツ
「新着情報」のように、最新のものを上から順に表示してほしい場合には、「コンテンツクエリWebパーツ」がよく使われる。これは、SharePoint内の自サイト配下(ツリー構造での下)にあるサイトのライブラリやリストから、あらかじめ管理者が設定したクエリ条件で抽出してきたものを自動的に表示一覧してくれる機能だ。設定も比較的容易なので、よく使われる。
ただし、自ツリー内しかクエリできない、という制約はけっこう痛い。ポータルトップに表示したいコンテンツはツリー配下に置かざるをえない、ということになってしまい、サイト構成の自由度が失われるからだ。ツリー外に対してもクエリできるようになってほしいものだ。
コンテンツエディタWebパーツ
Webパーツの中でもっとも多用され、かつもっともベーシックなのが「コンテンツエディタWebパーツ」だ。HTMLライクなリッチテキストを作成して貼り付け、HTML文書としてブラウザに表示させるものと考えればよい。
たとえば「社長メッセージ」のように、広報部が人手をかけてメンテナンスしてもかまわないコンテンツの場合にコンテンツエディタWebパーツが使われる。画像も表示できるので、バナーやロゴの作成にも使われるし、(最近はあまり見かけないが)自動で横スクロールする「テロップ」的に使うことも可能だ。
欠点は、画像(JPEG、GIF、PNGファイルなど)をそのまま貼りつけて表示させることができないことだ。いったんどこかのライブラリに画像ファイルをアップロードしてから、そこへの参照をURLとして貼り付けることで表示させる仕組みになっているが、正直面倒だ。
ただし、SharePoint 2010ではコンテンツエディタWebパーツは大幅に改良され、別エディタが起動するのでなく、画面上にそのままGUIで書けるようになるようだ。これは効果大と思われる。
(次ページ、「そのほかのWebパーツ」に続く)
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