バイオハザード5
BIOHAZARD 5ベンチのパフォーマンステストBでは、3製品の差があまり出ていない。デフォルト設定で負荷が高くないためと思われるが、裏返せば高負荷を避ける設定であれば快適な動作を得られるということだろう。
A列車で行こう9
DirectX9.0c対応である「A列車で行こう9体験版」のベンチマークテストは、いずれもスコア比率が5570:3850:4850=1:1.3:1.7~1.8の傾向になっている。DirectX10.1対応である3DMark VantageやBIOHAZARD 5ベンチと見比べると、Direct9.0cよりもDirect10.1のほうが得意と言えそうだ。
リアル彼女
ASCII.jpらしくイリュージョンの最新18禁3Dゲーム「リアル彼女」ベンチの結果も掲載しておこう。CPUパワーの重要度が高いと言われるベンチだが、Radeon HD 3850よりも高く4850との差もわずかという結果になった。このタイトルを動かすために、なるべく低投資でビデオカードを追加したいのなら、Radeon HD 5570はなかなかよいチョイスと言えるかもしれない。
消費電力
最後に消費電力を見てみよう。電力計測のタイミングは3DMark VantageのGPU Test1計測中の最も高い数値を計測した。どうしてもCPUの消費電力が加わってしまうため、アイドル時との差がそのままGPU消費電力とはならないが、ある程度の傾向はつかめるだろう。
アイドル時とベンチ計測中の差はわずかに19Wと驚異的な数値を叩き出し、かなりの低消費電力であることが見て取れる。ピーク消費電力は42.7Wだが、AMDでは一般的な使い方での消費電力を38W程度と提示しており、実際の運用でも発熱はかなり低いだろう。排熱機構や電源が非力な小型マシンでも安心して使えるビデオカードと言えそうだ。
まずまずの性能と優秀な低消費電力が魅力
ストリートプライスは1万円前後で、すでに発売されている高クロック版のRadeon HD 5670とさほど変わらず、コストに対するパフォーマンスの優位性はこちらに劣る。ただし、ロープロファイル対応と低消費電力で2世代前のハイミドルに匹敵するパフォーマンスが得られるというのは魅力的だ。画質や解像度は低くても、小型マシンで実用レベルに達したビデオカードが欲しいなら要注目のGPUである。また、消費電力を考えれば2スロット仕様でファンレスの製品の登場も十分期待できるので、静音仕様の製品登場にも期待できるだろう。
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