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また御社か! ニコ動でブレイク「作ってみた業者」を取材した

2010年02月12日 12時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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代理店からの依頼を減らし、「小口」の仕事を増やしたい

綱嶋 有限会社タップを経営している綱嶋清志です。

―― 今日はよろしくお願いします。おいくつですか?

綱嶋 今、37歳ですね。

綱嶋清志社長(37)。29歳の頃から有限会社タップを経営している

―― 会社はいつごろ始められたんですか?

綱嶋 はじめはタップじゃなかったんですよ。もともと親が地元で看板や鉄骨、板金、電気工事といったことを扱う会社をやっていたんですよね。大学を出たあと、電話の交換機に入ってるファームウェアなんかを作るプログラム系の会社に就職したんですが、3年ほどして親の会社に戻ったという流れです。

―― やっぱり実家の仕事を手伝おうと。

綱嶋 本当は前の会社に5年くらいいてもいいかと思ってたんですけど、戻ると約束したし、仕事も面白そうだったし。で、弟も同じくらいの時期に帰ってきたんです。2人して同じことやるのも……ということになり、私の方が「看板の表示面」を扱うようにしようという。

―― 弟さんがそれまでの会社を継ぎ、お兄さんが「有限会社タップ」を作った。

綱嶋 今は弟の会社も、当時とは名前が違うんですけど。タップを作ったのは親の会社に戻ってから3年後くらいで、29歳のころですね。

建物の上層階がタップの事務所。下は板金などを請け負っている弟さんの会社

―― そういう看板デザインの需要があったということですか、仕事として?

綱嶋 それまでは何百万円~何千万円くらいの大きい仕事をメインに受けていたんですが、十万円規模の細かい仕事は取りこぼしていて……あっ、ちょっとすいません。

(配送業者が訪れ、納品された商品を受け取る綱島社長)

―― すいません、お仕事中に。それで小さな仕事というのは……。

綱嶋 そのときは代理店からの仕事が多くて、地域に根ざしていないというのがあったんです。昔よく言っていたのは「埼玉より神奈川の仕事が多いよね」という話がありまして。

―― 具体的には。

綱嶋 「お店を作りたいから看板のデザインをお願いします」という形で、お客さんから直接問い合わせがあったりするんです。今は出力から請け負う割合が多いですけどね。地元の看板屋さんとか、デザイン会社さんから依頼を受けて。

営業車はもちろんラッピングされている

―― 実際、やっぱり代理店から受ける依頼は減ってきているんですか?

綱嶋 そうですね、個人と代理店の割合で言えば、一時期は2:8だったのが、今は5:5くらいになってます。ようやく当初の目的に近い形になりつつあるといえばそうなんですが、そこのバランスをうまくとってやっていければと。

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