ジムっぽい何かの目から作っていこう!
ここで使ったのは、比較的入手しやすいエレキット製の「電飾パレード」だ。1枚の基板だと8個しか制御できないので、2枚使ってカスケード接続に16個にした。
エレキットからは似たようなキットとして「スーパー流星フラッシャー」というものが発売されているが、こちらは1度に4つのLEDを点灯させる外付けの回路が面倒なので「電飾パレード」をお勧めしたい。
「電飾パレード」とほぼ同様の動きで、ワンダーキットから発売されている「LED順送りキット」は、外付け回路なしに4つのLEDを同時に点灯可能だ。ただ通信販売以外だとちょっと入手しづらいかも? とはいえ、いずれもアキバの千石電商で入手可能だ。
まずは目となるLEDの半田付けから。写真のようにLEDの足の向きを合わせて、短い足は4本まとめて電源のラインに接続する。長い足は4本をまとめて、最後に1/2W 300Ωの抵抗を入れて「電飾パレード」に接続できるようにしておこう。
キットの制作はマニュアルに従っていけば、数時間で完成するだろう。同じものを2つ作れば、1列4灯のLEDを16列順次点灯できるようになる。ただこのキットは、基板上に付けたLEDを点灯させるのでLEDは取り付けないこと。また基板上の抵抗R1~R4とR6~R9は、LEDに流す電流を調整するものなのでキットには1.2kΩの抵抗が入っているが使わない。その代わりに10kΩの抵抗を入れてやろう。こうしてICから点灯パターンの信号(信号なので微弱電流でOK。だから大きな抵抗を入れる)をトランジスタに入れて、LEDを点灯させるのはトランジスタに任せる。
面倒に思えるかも知れないが、ICからの電流では1度に4灯のLEDを点灯させるだけのパワーがない。それゆえ実際の駆動はトランジスタにお任せするのだ。
今度は電飾パレードからの信号を受け取ってLEDを点灯させるためのドライブ回路を作る。必要なのは、2SC1815というポピュラーなトランジスタ16個。
トランジスタを刻印面から見て、左のエミッタは16個をまとめて電飾パレードのマイナス(GND)に接続。中央の足(コレクタ)は、4つのLEDの長い足をまとめた基板の抵抗を挟むように接続。トランジスタの右足(ベース)は、電飾パレードのLEDを取り付ける三角マーク側に接続しよう。間違えて|側に接続しないように注意する。
最後にLEDの短い足をすべてまとめた電源ラインに、電飾パレードの+の電源を接続。またPCの電源分岐ケーブルなどを使って、電飾パレードに5Vの電源とGNDラインを接続する。これでPCに接続すれば、LEDが流れるように光るハズだ。
目の部分は、2つの5インチベイを使って制作。透明アクリルを写真のようにペイントして、裏側は光が漏れないようにシルバーやブラックでペイントしておく。
グフっぽい何かを作ったときは、フロントパネルにスモークのアクリル板を使ったが、劇中のジムはどうやらハーフミラーでできているっぽい。そこで透明のアクリル板の裏側から、自動車用のハーフミラーフィルムを貼り付ける。
あとはグフっぽいのと同じように5インチベイに合う底板と取り付けネジの穴をつけて基板を実装していくと、こんな感じの目ができあがる。
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