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職人が丹精込めて作る! 量産型ジムっぽい何か

2010年02月13日 18時00分更新

文● 藤山哲人/工作協力● 名古屋 開登

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アンテナを装備してソレっぽく

 ちょっとしたアクセントをつけるために、ここではアマチュア無線用のアンテナをトップに立ててみた。

BNCというコネクタを使って固定する。なぜならM型コネクタ用のアンテナって高いのだ!

アマチュア無線用(ハンディ機)のアンテナを流用。ジャンク品なら300円ぐらいかな?

 無線LANのアンテナの方が実用的だけど、コネクタで延長するとコネクタごとに電波が減衰するので余りお勧めできない。また、利用する周波数帯でアンテナの長さなどが変わってくるので、無線に詳しくない場合は、ダミーアンテナでがまんしよう。

アンテナ線もコネクタで延長すると減衰するぞ!

 テレビのアンテナ線を延長するとき、間に延長用のコネクタを何個も挟むと、コネクタを通るごとに信号が減衰する。電波って女の子以上にデリケートなのだ。この際、太い5C-FBというアンテナ線を買って来て延長用コネクタを取り払うと、キレイな映像になる(特にアナログ波)。両端のコネクタもプラスチック樹脂製のヤツは、そこでも減衰するので、F型コネクター(5C用)を使うとさらにいい。

やったー!ほぼ完成!ソレっぽいじゃん!

 これまでのパーツをすべて実装すると次のようになる。

半完成品だけど、全体像はこんな具合だ。おお!ジムっぽいね! やられメカのジムだけどかなりカッコイイじゃん!

 そして電源を投入すると!

電飾最高!電車にも見えるけど、ジムっぽい何かだ!バック紙からはみ出しちゃってるけど、スルー方向で……

ステッカーチューン&ウェザリングで編集Kを黙らせる!

 ラストはカッティングシートでのステッカーチューンと、編集Kからオーダーのあったウェザリング(汚れ処理)だ。ステッカーチューンは、個々のこだわりもあると思うので、自由にやっていただきたい。

カッティングシートなどを使ってポイントを入れていくと、一段とカッコよくなるから不思議

リンクスさん!「筐体をたくさんくれてありがとう!」おかげで面倒な仕事増えたよっ!ってことで、ヨイショォーッ!

 一方ウェザリングは、タミヤのウェザリング専用のパウダーを使うとリアルな仕上がりになる。

何色かあるけど、この色あたりが一番使いやすいかと。見た目は、化粧品だな

 エッジ周りは使い込むと下地の金属が露出するのでサビやすくなる。そこでエッジを中心にまず銀色系でウェザリングを入れていく。添付の筆や綿棒を使いフチどりをするといいだろう。あとは、雨が流れるとサビも一緒に流れ出すので、このPCに雨が流れたらどこを伝わって落ちるのか?を想像しながら、サビ色を塗っていくといいだろう。

バルカン砲まわりのコゲと、エッジのペイントの剥げ、雨でサビが流れた部分などをお化粧していく

一気に使い込んだ機体になった!どうじゃ!編集K!これで文句はあるまいっ!

ちなみにコレが本来の姿だ。変わり果てちゃったな――

 また火器の周辺はコゲたりするので、その辺は黒やガンメタ系のウェザリングを入れるといいだろう。
 がっ!ここで致命的な欠陥に気がついてしまった!

 ジムに使われているチタン合金って錆びないじゃん!

 Nゲージのつもりでウェザリングしてたから、つい赤錆のウェザリング入れちゃった! ぬぅ! これは設定を変えることで対応しよう!

 このジムっぽい何かは、チタン合金ではなく、トタン合金を使っているのだ!

 うんうん!トタン系なら鉄だから赤錆が出てもおかしくない!
 しかもジムって量産型なのに、これじゃぁ職人が1台1台丹精込めて作り上げる超ハンドメイドだし……。

(次ページへ続く)

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