どんなマザーボードでも固定可能!
マザーボードの固定は、取り付け穴の位置にあわせて真鍮製のスペーサを入れていくタイプ。だからどんなマザーボードでもすべての取り付け穴をネジ止めして確実に固定できる。なおスペーサーのネジは、インチネジが採用されているが、M5(JISのミリネジ規格;3ミリネジ用の5.5は不可)のスパナで締められる。
そのほかに、マザーやドライブを固定するためのインチネジに、ケーブル類をまとめるジップ帯とステー、PCIスロットのカバーが1個付属されている。
PCIスロットの増設もドライバレスでOK。レバーを上げるとアンロックとなり、カードの着脱が可能となる。また抜き差しの多いコネクタを持つカードやコネクターに加重の掛かるビデオカード系は、ネジと併用してロックも可能だ。
なお英語ではあるが、ほとんどがイラストで紹介されているインストレーションマニュアルも添付されているので、初めて自作パソコンを作る人でも戸惑うことはないだろう。また上級者には、フロントパネルから引っ張ってくるケーブルのピンアサイン(どのピンにどんな信号が来ているか?)が、しっかり明記されているので助かる。ピンアサインがまったく明記されてないケースのマニュアルが多い中、シッカリとしている印象を受けた。
最大で11台のドライブをマウントできるこのケースは、ヘビーユーザーからホームサーバー用のケースとしても使えそうだ。
同じデザインで省スペース型ケースもある!
また同じラインナップとして、MicroATXマザー専用の省スペース型「GZ-M1SPD-700」も用意されている。こちらはミドルタワーよりわずかに安い4700円程度で購入できる。
エアフローなど基本的な部分は、ミドルタワーサイズとまったく同じだ。ただ省スペース化のため、5インチベイ×2、3.5インチベイ×2、3.5インチシャドウベイ×2というドライブマウンターとなっており、レバーロック機構はネジ式に変更されている。
PCIスロットは、最大4本までとなっているので、サブマシンや初心者向けの筐体と言えるだろう。またフロントパネルにあった吸い込み用ファンはオプション扱いとなっているが、後から90mmファンを取り付け可能だ。さらにミドルタワー版にあったIEEE1394のフロントパネルコネクタは廃止されているが、USB 3.0規格搭載のマザーボードや周辺デバイスがリリースされつつある中、エントリーモデルということを考えれば特に必要ないだろう。
その他の変更点は、リアのファンは省スペース化のために120mmから90mmに変更されているところだ。
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