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どれがいい? 春の最新HDビデオカメラ徹底比較! 第1回

2万円台からフルHD!? 最新ビデオカメラのトレンドをチェック

2010年02月02日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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超解像技術でデジタルズームも高精細!!
「パナソニック 愛情サイズ」

「HDC-TM70」

96GBという大容量メモリーを内蔵する「HDC-TM70」

 「愛情サイズ」のキャッチコピーで知られるパナソニックのビデオカメラ。3MOS搭載の最上位モデルは継続で、今回はミドルクラス3モデルを一新した。なかでも「TM70」はなんと96GBの大容量メモリーを内蔵。メモリータイプながら、最大41時間10分もの長時間撮影が可能になっている。

 また、新モデル3機種とも、テレビやBDレコのアップスケーリング機能に利用されている「超解像」技術を搭載。画素の荒れが目立ちやすいデジタルズームに超解像技術を組み合わせることで、ハイビジョンらしい精細感を保ったまま、最大35倍(光学25倍)までの拡大が可能だ。

64GB メモリー内蔵の「HDC-TM60」と160GB HDD内蔵の「HDC-HS60」

 特に各社の上位モデルは光学ズームが10倍前後と控えめなので、デジタルズームの高画質化は大きなメリットになりそう。他社の追随も含めて、今後が気になる機能だ。

 さらに光学式手ブレ補正も改良され、「新・手ブレ補正(POWER O.I.S.)」となった。撮影者の呼吸などによるゆっくりとした揺れ(低周波ブレ)に対応し、ズーム時に目立つ映像のブレを低減している。

 映像処理回路は、処理速度を高速化した「HDクリスタルエンジン・プロ」を採用。前述の超解像技術だけでなく、新開発のノイズリダクションにより、低照度撮影時に目立ちやすい色ノイズや輝度ノイズの大幅な低減を可能にした。

 レンズは広角側が35.7mmとなり、従来比で約1.2倍広く撮れるようになっている。例えば、車内などの狭い場所での撮影や自分撮りといった使い方でも、広々とした映像を撮影できる。

 このほか、人の表情を識別してピント合わせが追従する顔認識では、「個人認識」に対応。あらかじめ我が子などの顔を登録しておくことで、カメラが自動でその人物を識別し、手軽な操作で被写体の追尾が行なえるようになる。

 シーンによって、自動的に最適なシーンに自動で切り換える「おまかせiA」やタッチパネル液晶など、充実した簡単操作機能も継承している。今後、各社の競争がますます激しくなりそうなミドルクラスモデルの注目モデルと言えそうだ。


パナソニックの主な仕様一覧


スペックだけでは見分けがつきにくい……

 こうして各社の新機能を見ていると、注目度の高い機能は各社とも採用してくる流れにある。項目共通のスペック表を全機種分掲載してみたものの、単純な横並び比較では各社の差があまり目立たなくなりつつある。

 例えば、我が子を撮影するのがメインの使い方だから「顔認識」のあるモデルを選ぼうとしても、すべてのモデルが対応しており、選択の決め手になりにくい。

 ただし、同じような機能でもそれぞれに使ってみるとかなり違いがあった。そこで次回以降は画質や機能の細かな違い、使い勝手の差などを取材機を使ったテストで詳しくレポートしていくので楽しみにしてほしい。

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