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「命の次に好き」初音ミクの等身大ロボットを作った理大生

2010年01月29日 12時00分更新

文● ノトフ

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食いぶちに、ロボットアイドルとしてデビューしてもらいたい

―― ヒューマノイドって、今は学術的にも色々な例が出てきていますよね。そのあたりは参考にしてます?

産業総合研究所が開発したヒューマノイド「HRP-4C」に初音ミクの衣装を着せたもの。昨年10月の技術系イベント「CEATEC」会場でお披露目された

みさいる いや、してないですね。もちろん見てはいるんですけど。初音ミクはアニメ顔なので、全然人間とはちがうんですよ。たとえばこっちの場合、上下両方のまぶたが動くんです。これはいくつか理由があって。ひとつは、上まぶただけ動かすとなると、可動範囲が大きすぎてシワが出来ちゃうってことなんですよね。人間ならそれでも良いかもしれないけど、アニメ顔の場合、シワはダメです。

―― そういう細かなアイデアがとても面白いです。研究所みたいにお金があれば、良いものを買ってそれで解決、となりそうですけど、足りないところをアイデアで補っているのがすごいんですよね。この経験を学業に活かしていきたいという考えはあります?

みさいる いや、むしろ研究とかよりずっとこれをやってたいんですよ。もう一生ロボっ娘を作っていたいです。

ロボっ娘 : 少女の形をしたロボットをあらわすネット・同人用語。ロボ娘とも。ディズニーの3DCGアニメ「ファイアーボール」に登場したアンドロイド「ドロッセル」から呼称が定着した

―― 学校でも、こういう研究をしていくのかと思ってました。

みさいる うーん……学校での成果を、こっちに持ってきていいのかっていうのは微妙なところがあるんですよね。あっちで何かつくっちゃうと、それは学校のものになるので、それを自分のものとして持ってくることはできないじゃないですか。なので、人工知能の研究なんかをして、それを応用していくのが一番いいのかなと考えてます。

並べてみた。言うまでもないが左が産総研、右がみさいるさんのもの

―― 好きなロボッ娘はいます?

みさいる ロックマンゼロの「アルエット」と「ゼロ」が好きですね。それと、それに出てくる科学者のシエルっているんですけど、その立場が憧れに近いですね。あとは「不思議の海のナディア」は影響が大きかったです。ロボットがたくさん出てくるじゃないですか。あとは「トップをねらえ!」シリーズに出てくるノノとか……。

―― 今回の動画を見た人から「寄付をしたい」という声が多く出てきていますが、それについては?

みさいる お金はないので、寄付をいただけるのはすごく嬉しいんです。けど、やっぱり自分のお金じゃないと「自分のもの」にならないじゃないですか。自分で作ることで、自分のものにしたかったんです。それに、お金の問題がからむのも嫌なんですよね……。

「視聴者1人につき10円寄付とか」というコメントも

 ただ、そうはいってもお金は必要なのでどうしたらいいのかと考えたのは、等身大ミクをライブに出させてもらって、それでギャラをいただければいいんじゃないか。それを制作費に回せれば、そこで稼いで、生きていくことができるんじゃないかと思うんです。

―― ロボットアイドルじゃないですか! それ面白いですね。発想はいつ頃からあったんですか?

みさいる 途中までは、ただ作ることだけが目的だったんですけど。あんまり入れ込みすぎて、どうにかこの方向で僕自身も生きていけないかと考えはじめたんです。でもロボットとか作ってもお金にならないじゃないですか。

 それならロボットアイドルっていう道があるんじゃないかと思って、最後はそれを意識して作りました。なので、ある程度の時間は踊っても故障しないようにしなきゃいけないんですけど……今はまだ厳しいですね。

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