ガラケーはやっぱりスゴイ！ ケータイの機能をとことん調べてみた 第2回

プライバシーフィルターの実力を確かめてみた！

60度くらいで画面が真っ白になる
ドコモ・F-02Bの「プライバシービュー」

　グーグルニュース、メールともに60度で画面が真っ白になる。45度くらいから見えにくさを感じ、ワンセグの場合は番組内の文字（テロップ）や字幕が読めなくなったが、内容や雰囲気（ニュースをやっているのか、賑やかなお笑い番組なのか）はわかる。60度になると、画面内で「なにか動いている」程度しかわからない。

白が濃い分、45度で見えなくなる
ドコモ・N-01Bの「プライバシーアングル」

　他機種より白色が濃い印象。といっても正面（0度）では文字が読めるので自分が見るのは心配ない。グーグルニュースの閲覧時は45度でもう記事のタイトル（記事の本文より文字サイズが大きい）すら読めなくなった。60度になると文字が表示されているのかもわからない。

モヤっと見えても中身はわからない
au・T003の「覗き見防止機能」

　ワンセグ視聴時には75度でも一応「なにか動いている」ことはわかったのだが、それがワンセグの番組なのか待受画面でFlashアニメが動いているのか、など具体的な内容はさっぱりわからない。白い画面でなにかモヤモヤっと動いている、という見え方だ。ニュース番組のようにあまり人が動かない場合は、ただの白い画面にしか見えないだろう。

キラキラと光る
ソフトバンク・941SH＆936SH

　941SHはキラキラと光る「ベールビュー」と呼ばれる機能が付いている。しかも多彩な色付き。そのため色によって見えづらかったり、見やすかったりする。グーグルニュースやメールの内容は斜めからでは虫食いのように文中の単語だけが読み取れる。

　そして角度が狭まるごとに拾える単語が少なくなっていく。45度までは単語を読み取って内容の推測は可能だったが、60度になると推測も無理なほどごく一部の文字しか見えなくなる。また、ワンセグの場合は60度あたりで番組の出演者の顔が判別できなくなる。

　同じシャープの「936SH」はキラキラ光ってはいるが、シルバー色だけのベールビュー。もっとも941SHのカラーベールビューと同じくらい効果を発揮している。特にグーグルニュースの記事のタイトルが60度でただの太い線に見えて、文字が並んでいることがわからなくなる。

45度でワンセグもほぼ何かわからない
940Pのビューブラインド

　これも60度でグーグルニュースの記事タイトル部分が「青色」になって見えた。もっともそれが文字なのかどうかはわからない。ただの白い画面に表示された青い線に見える。ワンセグでは45度で出演者の顔の判別ができなくなった。60度になると「なにかの枠」が見えるだけ。それがワンセグなのかウェブサイトの枠なのか、まったくわからない。

写真はスーパーメールブロックの方

貼り付け型の2種類は
45度でほぼ何も見えなくなる

　貼り付け型は2種類とも30度と45度の間に一気に暗くなる境目があるようだ。60度ではもう真っ暗でケータイの電源を落としているのかと思う。スーパーメールブロックの方は厚さ0.5mmもあって、ゴワッとする感じでやや気になる。ただその分見えづらくなっているようだ。

パッと見られる程度なら“覗き”は防げそう

　結果を見ると、フィルターの白色が濃いN-01B、キラキラ光るベールビューの941SH、936SH、そして真っ暗になる別売の2製品が若干成績は良い。もっとも画面の明るさや絵文字、デコメを使っていればそれらの色、ワンセグでどんな番組を見るかによっても、見えづらさは変わるだろう。画面の明るさを落とした上でフィルターを起動するとより効果的だ。

　逆に仮にケータイを覗く側の立場として考えると、フィルターをかけた画面の内容を知るには、露骨に視線をケータイに向けなければならない。それではすぐに相手に警戒される。かといってフィルターがかかっていると横目で見る程度では内容まで把握するのは難しい。さらに例えば横を通るときにパッと見る、といった方法でも、画面全体の色が薄くなり、さらには模様があるなど正面から見てもわかりづらくなっている。

　いずれにせよ通常の画面よりも見えづらさはやはり歴然。周囲の目が気になる人なら、ワンキーで起動できるこれらプライバシーフィルターは十分役立つと言えるだろう。

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