QWERTYからテンキーへ
以前のレポートでもお伝えしたが、外観上の大きな違いは、ウリのひとつだったQWERTYキーボードを敢えて廃して、テンキーとしたこと、ヘアライン処理を施した高級感ある本体などが挙げられる。
サイズ的には従来機種の「WILLCOM 03」と大きくは変わらない。ハードウェアキーボードに関しては、WILLCOM 03がヨコ出しQWERTY(長辺側がスライド)だったのに対して、HYBRID W-ZERO3はタテ出しテンキー(短辺側がスライド)となる。
日本語入力を中心に行うのであれば、ケータイShoinの補完入力を搭載することもあって軽快にこなせる。タッチパネルである点も地味だが便利なところだ。例えば右手でキーを入力し、左手で変換候補を押すといった両手の操作になれると、かなり高速な変換が可能になる。
テンキーは、W-ZERO3シリーズをこれまで触ったことのないようなライトユーザーに向けて、なるべく携帯電話の操作感に近づけるコンセプトとしたためだと聞く。確かに、メールなどを書くという用途を考えれば、テンキーの搭載は有利に働く場面も多いだろう。
フロントフェイスには、タッチパネル利用のスクロール機能を備えた5ウェイボタン(Xcrawl)を備えており、各種ナビゲーションに利用できる。Xcrawlは、WILLCOM 03よりさらに一世代前のAdvanced Esで採用されていたものが復活した形となる。その周囲に配置された4つのボタンも、メール、前画面に戻る、通話、切断ボタンと音声端末に近い操作感である。