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YUREXをWindows 7のセンサーに大改造だっ! (8/8)

2010年02月08日 13時00分更新

文●本間哲平/面白法人カヤック

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ドライバのインストール

 いよいよ完成したドライバをインストールします。まず、適当なフォルダを1つ作成します。ここでは、


C:\YurexSensor\dist


とでもしておきましょう。次に、作成したDLLファイルとINFファイルを、distフォルダにコピーします。WDKをインストールしたフォルダのredist\wdf\amd64以下にあるファイルも同じようにdistフォルダにコピーします。

WS023

distフォルダに必要なファイルをコピーする


 インストールには同じくWDKフォルダの中にあるtools\devconフォルダの「devcon.exe」を使います。

 YUREXをPCに接続した状態でコマンドプロンプトから、


C:\WinDDK\7600.16385.0\tools\devcon\amd64\devcon.exe install SensorsYurexDriver.inf "HID\VID_0C45&PID_1010"


と入力して実行してみてください。

WS024

devconによるドライバのインストール


 インストールの確認画面が出て、許可するとインストールが完了します。

WS026

インストールの確認画面


WS027

インストールが完了する


WS028

デバイスマネージャーを確認するとセンサーの項目が増えている


 ちなみにセンサーが2つ表示されてしまいますが、devconを使わずにインストールすると1つだけ表示されます。


センサーを有効にする

 インストールしたセンサーは、コントロールパネルから有効化する必要があります。[コントロールパネル]→[ハードウェアとサウンド]→[位置センサーとその他のセンサー]にYUREXのセンサーが表示されていますので、チェックボックスにチェックを入れて有効化しましょう。

WS0032

センサーを有効化する


 これでセンサーをアプリケーションから使う用意ができました。対応アプリケーションは.NETを使って簡単に書けます。実際に、次回は対応アプリケーションを作ってみましょう。

 ところで、ここまで勢いでYUREXのデバイスドライバなぞを作ってしまいましたが、デバイスドライバを作ってセンサー化するメリットって何でしょうね? たとえば.NETとの連携が簡単になるので、開発の間口を広げられるってところでしょうか。つまりYUREX対応アプリみたいなのがたくさん出てくる、と(希望ですけど)。ほかには、デバイスと対応アプリケーションをそれぞれ同時に複数使用できる、というのがあります。YUREXの場合なら1台のPCに複数のYUREXを繋げて、「誰が一番エクセレントなビンボーゆすりをしたか」みたいなゲームを比較的手軽に作れる、ってことですね。

 世の中にもっとセンサー対応デバイスが増えたら色々遊べますね。

 それではまた次回お会いしましょう。


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  • YUREX面白法人 カヤック

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