さて、このYUREX、一見すると正体不明のおばかガジェットですが、実体はれっきとしたHID(ヒューマンインターフェイスデバイス)です。
カウントはデバイス内部に保存されていて、ゆすった瞬間にHIDのレポートがデバイスからPCに送られてきます。うれしいことにセンサープラットフォームには便利なサンプルがたくさんあります。YUREXをWindows 7のセンサーに対応させるには、この中から似たような働きをするサンプルを探して使わせてもらっちゃいましょう。
以下のWebページから、「JM Badge Board」というデバイスをSensor APIを使って制御するためのドライバとアプリケーションがダウンロードできます。JM Badge Boardは複数のセンサーを搭載したHIDクラスのボードで、ソースコードも公開されているので、サンプルとしてはこれを使います。
「Sensor Development Kit for Windows 7」をダウンロードします。

ダウンロードした「Sensor Development Kit」
ファイルを展開すると
- Documentation
- Driver
- Firmware
- Tools
の4つのフォルダが出てきます。
この「Driver」の中にある「Sources」というフォルダが今回使うサンプルです。
開発環境を整える
手を入れる対象が決まったので、続いて自分のPCに開発環境をセットアップしましょう。
ちなみにドライバの開発環境は無料で構築できます。ということはYUREXと合わせて980円でドライバ開発が楽しめるってコトですね。オトクですね。
■WDKのインストール
ドライバ開発には「Windows Driver Kit(WDK)」が必要です。執筆時のバージョンは7.0.0です。ドライバは基本的にはWDKだけで開発できます。マイクロソフトのサイトからダウンロードしてきましょう。

ダウンロードしたWDKはイメージファイルになっている
ダウンロードしたWDKのファイルはISOイメージなので、一度DVDに書き込むなり、Alcohol 52%などの仮想CDツールを使ってマウントしてインストールしましょう。
WDKのインストールはすべてデフォルトの設定のままでOKです。