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YUREXをWindows 7のセンサーに大改造だっ! (2/8)

2010年02月08日 13時00分更新

文●本間哲平/面白法人カヤック

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 さて、このYUREX、一見すると正体不明のおばかガジェットですが、実体はれっきとしたHID(ヒューマンインターフェイスデバイス)です。

WS16

デバイスマネージャーを確認すると「HID準拠コンシューマー制御デバイス」となっている


 カウントはデバイス内部に保存されていて、ゆすった瞬間にHIDのレポートがデバイスからPCに送られてきます。うれしいことにセンサープラットフォームには便利なサンプルがたくさんあります。YUREXをWindows 7のセンサーに対応させるには、この中から似たような働きをするサンプルを探して使わせてもらっちゃいましょう。

 以下のWebページから、「JM Badge Board」というデバイスをSensor APIを使って制御するためのドライバとアプリケーションがダウンロードできます。JM Badge Boardは複数のセンサーを搭載したHIDクラスのボードで、ソースコードも公開されているので、サンプルとしてはこれを使います。


 「Sensor Development Kit for Windows 7」をダウンロードします。

WS09

ダウンロードした「Sensor Development Kit」


 ファイルを展開すると

  • Documentation
  • Driver
  • Firmware
  • Tools

の4つのフォルダが出てきます。

WS010

Sensor Development Kitの圧縮ファイルを展開すると、上のようなフォルダが現れる

 この「Driver」の中にある「Sources」というフォルダが今回使うサンプルです。

WS011

今回使うのは「Badge Board」のドライバのソースコード


開発環境を整える

 手を入れる対象が決まったので、続いて自分のPCに開発環境をセットアップしましょう。

 ちなみにドライバの開発環境は無料で構築できます。ということはYUREXと合わせて980円でドライバ開発が楽しめるってコトですね。オトクですね。

■WDKのインストール

 ドライバ開発には「Windows Driver Kit(WDK)」が必要です。執筆時のバージョンは7.0.0です。ドライバは基本的にはWDKだけで開発できます。マイクロソフトのサイトからダウンロードしてきましょう。


WS000

ダウンロードしたWDKはイメージファイルになっている

 ダウンロードしたWDKのファイルはISOイメージなので、一度DVDに書き込むなり、Alcohol 52%などの仮想CDツールを使ってマウントしてインストールしましょう。

WS001

Alcohol 52%を使ってマウントする場合はここからダウンロード


 WDKのインストールはすべてデフォルトの設定のままでOKです。

WS004

すべてチェックを入れてOKを押す

WS005

インストール先もデフォルトのままOK

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