【緊急クレーム対策?】グフっぽい何かを作ってみた!

文●藤山 哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

サイドパネルに穴を開ける!
地味だけどかなり大変だ!

 まずはサイドパネルの加工から。ホースの長さや口にする5インチベイの位置と相談しながら、サイドパネルにホースを取り付ける穴を開けていく。
 加工に使うのは、穴の直径を変えられるホールソーという工具。取り付け位置を決めたら、パネルの下に2~3cmの木材を下敷きにして穴を開けよう。サイドパネルは鉄製なので、切断にはかなりの時間がかかるが、あせらず垂直にドリルを固定して、切るというより削る感じで穴を開けるといい。切断中は、刃と鉄板の摩擦熱で切り抜く部分付近がやけどするほど加熱されるので注意。

ホールソー。開ける穴の大きさを変えられるので、3cm程度の小さな穴から、12cmの空冷ファンの穴まで開けられ便利

穴のセンターを決めたらホールソー当てて、ジワジワを穴を開けていく。(※写真は見やすくするように、プラスチック板を加工しています)

 穴が開いたらホースキャップを差し込みつつ、穴の大きさを金ヤスリで微調整。グッ!と押して固定できるぐらいがベストだが、少し大きめでスルッ!と入るぐらいになってもあとからリカバリー可能だ。

ホースキャップをあてがってみて、差し込めるかを確認する

オマージュの基本!
マスキングしてペイントしよう!

 筐体をペイントするには、まずケースの分解から。ファンや電源、スイッチ類を取り外して、塗料が付かないようにする。

ケースのコネクタやファン、電源などをバラして塗料が付かないようにする

 電源の穴やLED類などはマスキングテープを使って保護しておこう。フロントパネル裏の電線類は、マスキングテープを使って仮止めしておくと作業しやすい。

配線類は、ケース裏側などにマスキングテープで固定する

スイッチの取り付け穴に塗料が入り込むと、スイッチの動きが悪くなる。ここもしっかりマスキングしておこう

 筐体はたいていペイントされているが、ベストなのは紙やすりなどで丹念に磨き上げ塗料をすべて落とし鉄の下地が見えているところにペイントするといい。とはいえ、これは恐ろしく時間がかかる工程なので、プライマー(プラスチック用)と呼ばれる下地剤を薄めにスプレーしていこう。このプライマーを吹き付けなかった場合、あらかじめ塗られているペンキに新しく塗ったペンキが食いつきにくい場合がある。
 プライマーを吹いた後はペイント工程だが、ベースが黒だとメタリック感が損なわれそうなので、ここではシルバーを全体に吹いた。白っぽい筐体なら、そのまま本番の色を塗ってもかまわない。今回制作したグフは、暗めのブルーメタリック、少し暗めのブルーメタリック、通常のブルーメタリックの3色を使っている。いずれも同系色なので、まずブルーメタリックを全体に吹きつけ塗装。

まずはシルバーを下塗り

何か土台の上において塗ると作業しやすい。全体をブルーメタリックで塗装

;

暗いブルーメタリックにする部分をマスキングして、ブラックを軽く吹きつける

 少し暗めのブルーメタリックの部分は、あとからブラックを軽く拭いて濃淡を出している。通常スプレーする場合は、10cmほど離して吹くが、20cm~30cm程度離して吹けば薄く色が乗るようになる。高価なエアブラシがなくても、ある程度は色を混合できるのだ。

(次ページへ続く)

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2017年
08月
2015年
04月
09月
2014年
10月
2010年
01月
02月