手におえないときに友人の
支援を受けられる方法を2種類用意
Windows 7のトラブルシューティングで対処できない場合、友人の支援を受ける機能が2種類用意されている。まずは、以前からあった「リモートアシスタンス」で手助けを得る方法。これは友人のパソコン上から、自分のパソコンを操作できるようにするものだ。
家庭や会社内など、同じネットワークに存在するパソコン同士なら問題ないが、遠隔地の友人から接続する際はルーターのポートを開放する必要がある。これはさらに知識が必要なので、よくわからないときは別の手段を利用しよう。
リモートアクセスを受けるには、「招待ファイル」(招待.msrcIncident)を相手に送るのが手軽だ。その際、パスワードも必要になるが、同じメールで送ってはいけない。万一、誤送信した場合など、危険がともなうためだ。パスワードは電話で伝えるか、もしくは別のメールやほかの手段で送ろう。
招待メールを受け取った人が、そのファイルを実行するとパスワードを求められる。教えてもらったパスワードを入力すれば接続できる。画面を見ながらトラブルを解決できるので、話が早い。「制御の要求」を許可してもらえれば、直接デスクトップを操作することもできる。サポートを受ける側が「アカウント制御プロンプトに応答することを許可する」にチェックすれば、文字通りなんでもできる。何か問題がありそうなら、「一時停止」や「共有の停止」をクリックすれば、即座に相手の操作を切ることができるので覚えておこう。
助けてほしい友人が遠隔地にいる場合は、リモートアクセスを受けられないことがある。とはいえ、電話での説明では埒があかないことも多い。そんな時は、「問題ステップ記録ツール」を利用しよう。連続したスクリーンショットを手軽にキャプチャーでき、コメントも付けられる。さらに自動でZIPファイルに圧縮してくれるので、圧縮ファイルを友人にメールするだけという手軽さだ。
受け取った側は圧縮ファイルを解凍し、中に入っている.mhtファイルをInternet Explorerで開くと、操作の各ステップを画像で確認できる。ブラウザー内でスライドショーすることも可能だ。サポートする人はこの画面を見て、アドバイスしてあげればいい。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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