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ここが変わった! 早わかりWindows 7 第19回

困ったときに活躍 7のトラブルシューティング機能

2010年01月19日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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手におえないときに友人の
支援を受けられる方法を2種類用意

「助けてもらう相手を招待する」をクリック

サポートを受けるパソコンで、コントロールパネルの「トラブルシューティング」→「友人の支援を受ける」→「助けてもらう相手を招待する」をクリックする。ダイアログが開いたら、「この招待をファイルに保存する」をクリック。招待ファイルを友人にメールなどで送ろう

 Windows 7のトラブルシューティングで対処できない場合、友人の支援を受ける機能が2種類用意されている。まずは、以前からあった「リモートアシスタンス」で手助けを得る方法。これは友人のパソコン上から、自分のパソコンを操作できるようにするものだ。

 家庭や会社内など、同じネットワークに存在するパソコン同士なら問題ないが、遠隔地の友人から接続する際はルーターのポートを開放する必要がある。これはさらに知識が必要なので、よくわからないときは別の手段を利用しよう。

 リモートアクセスを受けるには、「招待ファイル」(招待.msrcIncident)を相手に送るのが手軽だ。その際、パスワードも必要になるが、同じメールで送ってはいけない。万一、誤送信した場合など、危険がともなうためだ。パスワードは電話で伝えるか、もしくは別のメールやほかの手段で送ろう。

 招待メールを受け取った人が、そのファイルを実行するとパスワードを求められる。教えてもらったパスワードを入力すれば接続できる。画面を見ながらトラブルを解決できるので、話が早い。「制御の要求」を許可してもらえれば、直接デスクトップを操作することもできる。サポートを受ける側が「アカウント制御プロンプトに応答することを許可する」にチェックすれば、文字通りなんでもできる。何か問題がありそうなら、「一時停止」や「共有の停止」をクリックすれば、即座に相手の操作を切ることができるので覚えておこう。

パスワードを求められるので入力

招待ファイルを受け取った人がそれを実行すると、パスワードを求められるので入力する

リモートアクセスを受け入れるかどうかの確認ダイアログが開く

すると、サポートを受けるパソコンでリモートアクセスを受け入れるかどうかの確認ダイアログが開くので、「はい」をクリック

相手のデスクトップが表示される

サポートする側のパソコンに、相手のデスクトップが表示される。サポート側から操作するなら「制御の要求」(左上)をクリック

相手にパソコンを操作させるなら「はい」をクリック

相手にパソコンを操作させるなら「はい」をクリック。管理者権限のダイアログも表示させるなら、チェックも入れておく

チャットでの対話も可能

チャットでの対話(画面左)も可能

 助けてほしい友人が遠隔地にいる場合は、リモートアクセスを受けられないことがある。とはいえ、電話での説明では埒があかないことも多い。そんな時は、「問題ステップ記録ツール」を利用しよう。連続したスクリーンショットを手軽にキャプチャーでき、コメントも付けられる。さらに自動でZIPファイルに圧縮してくれるので、圧縮ファイルを友人にメールするだけという手軽さだ。

「問題ステップ記録ツール」を起動

コントロールパネルの「トラブルシューティング」→「友人の支援を受ける」→「問題ステップ記録ツール」を起動し、「記録の開始」(赤枠内)をクリック

トラブルの詳細などを書き込める

「コメントの追加」をクリックすれば、トラブルの詳細などを書き込める

 受け取った側は圧縮ファイルを解凍し、中に入っている.mhtファイルをInternet Explorerで開くと、操作の各ステップを画像で確認できる。ブラウザー内でスライドショーすることも可能だ。サポートする人はこの画面を見て、アドバイスしてあげればいい。

受け取り側はInternet Explorerで操作手順を確認できる

受け取り側はInternet Explorerで操作手順を確認できる


筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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