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カオスの極み! ニコニコ大会議 大阪&名古屋レポート

2010年01月16日 12時00分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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夢の「混ぜるな危険」が実現 カオスな大阪会場

 それではいよいよ会場別でゲストパートをレポートしていこう。10日の大阪会場は、「芸の街」というだけあって出演者がスゴい。イベントでは吉本興業のお笑いコンビ「ビタミンS」もネタを披露していたが、それを食う濃いユーザーゲストが集まってネタを競っていた。

オープニングは「エヴァ芸人」として知られる吉本興業のお笑いコンビ「桜」の稲垣早希さんが担当

ビタミンSは「K-1グランプリの実況アナウンサーと藤原紀香さんのものまね」で会場を笑わせる。さすが本場の本職!

会場に来ていたユーザーも負けていない。ニコ動で有名なネタ「ガチムチレスリング」シリーズのコスプレをした猛者もいた


軟鉄兄弟

 最初に登場したのは「歌ってみた」カテゴリー出身の「軟鉄兄弟」だ。「やまだん」氏と「湯毛」氏の男性2人からなるボーカルユニットで、ニコ動では「口からCD音源」というタグが付けられるほどの歌唱力と、ゆるゆるの掛け合いトークで定評がある(関連記事)。この日はグランロデオの「Once&Forever」を熱唱し、圧倒的な声量で会場をうならせていた。

軟鉄兄弟

軟鉄兄弟

やまだん氏

やまだん氏

湯毛氏

湯毛氏




蝉丸P

 当サイトでもインタビューしたことがある本物の住職「蝉丸P」も招かれていた(関連記事)。ニコ動では仏具で演奏してみた動画仏教講座をアップロードしている人物として知られており、最近ではサンタの等身大人形に法衣を着せてクリスマスの曲に合わせて拝むという「【仏具で】仏式クリスマス法要・サンタ菩薩供養【演奏】」という動画をクリスマスに公開して、ネットで話題を集めた。

蝉丸P。彼の動画には「僧職系男子」「リア住」(リアルな住職)「さとり教育」などのタグが付けられるのが定番

カツラをかぶった蝉丸P。会場からは「イケメーン?www」のかけ声が飛ぶ

 イベントでは、「和顔愛語」=「ニコニコ&リスペクト」をキーワードに説法を披露。お坊さんというとお固いイメージを持ちがちだが、蝉丸Pはいきなり金髪のカツラをかぶって登場して会場のド肝を抜く。説法でもネットで有名なとあるネタ(詳細は下記動画でチェック)を仕込んで、会場とのコール&レスポンスを楽しむなど、落語のような展開を見せていた。

 説法自体もニコ動ユーザーに響く内容だった。「人を見下して笑うようなコメントを投稿する癖がついてしまうと、何を見ても素直に受け取ることができなくなってしまう。結局、自分自身で行く道を塞いでしまう」と、相手を敬愛することの大切さを説く。前半のネタですっかり引き寄せられた観客は、静かに蝉丸Pの言葉に聞き入っていた。

ブログやSNSではネガティブコメントをするユーザーが問題になりがちだが、そうした方々にはぜひとも下の説法を聞いてほしい




転少女&ケミーキラー&蝉丸P

中央が転少女、そのバックにケミーキラー、右側に蝉丸Pという配置。下記動画を見ていただければ分かるが、相当、カオスなパフォーマンスだった。この企画を考えた齋藤Pは多分、相当な切れ者なのだろう。もしくはダーツで適当に選んだとしか思えないコラボだ

転少女さん

 大阪のハイライトが4人のユーザーゲストによるエンディングだ。前述の蝉丸Pに加えて、かわいい声質と物マネで人気を集める女性の歌い手「転少女」(コロスケ)さんと、「あらびき」なダンスで定評のある女性2人のダンスユニット「ケミーキラー」が登場して、ボーカロイドの有名曲「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」を披露した。

 そのパフォーマンスは、転少女さんが歌って、蝉丸Pが「ポクポク」と木魚でリズムを刻み、さらに裏ではメイド服と体操服&ブルマのケミーキラーが前衛的な(?)踊りを見せるという、とにかく過去に見たことがない、形容しがたいものだった。

ケミーキラーは、ケミーさん(写真左)とキラーさん(右)からなるユニット。ニコ動では、露出度の高い衣装でハイテンションなまま踊り続けるという動画シリーズが話題になった。動画には「残念な美人」「よくわからないなにか」「病院逃げて」といったタグが付けられている

ケミーキラーのスゴさは楽屋でもテンションがまったく変わらないところ。撮影をお願いしたら「まじっすかー」と3秒でポーズをとってくれた

 ニコ動なら「混ぜるな危険」「その発想はなかった」「人類には早すぎる動画」というタグが付くレベルだろう。「芸の街」である大阪の人々をもうならせるカオスさで、会場も生中継も大いに湧いていた。




アンコール

舞台にぎっしりと並んだ出演者

 生放送終了後には、アンコールとしてユーザーゲスト全員が集まりJAM Projectの「SKILL」が歌われた。女性の「うさ」さんと、男性の「デンパカーの人」さんというニコ動で活躍する2人の歌い手がアンコールから飛び入り参加して、大所帯での熱演となった。

 エンディングのカオスなパフォーマンスで盛り上がっていたところに、歌い手と聴き手の掛け合いが醍醐味のSKILLが歌われたこともあって、会場の一体感が最高潮に到達。興奮冷めやらぬまま、大阪公演は幕を下ろした。

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