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そこまでやる? iPhoneで往年の名楽器を「再生」した二人組

2010年01月16日 12時00分更新

文● 四本淑三

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後発アプリならではの厳しさもあり

――笠谷さんは大ヒットしたiPhoneアプリの後に、なぜこんな儲かりそうもないことをやりましたか?

「また儲からないとか言う!」

山崎 あっ、またそんな儲からないとか言う。

――じゃあ今度のは儲かってるんですね!

山崎 ……いや。

――あ、やっぱり……。

山崎 あ、ちょっと面白いものお見せしましょうか。AppStoreの売上グラフが見られるんですけど。

――おーっ、これはすごい。読者の皆さんには数字は言えませんけど、全然売れてないわけでもないじゃないですか。今回はアプリ内課金システムを使って、アドオンでプリセット音を売ってますけど、あれは何が売れてますか?

山崎 ジャズ系ですね。どうしてかって言うと、たぶんデモのフレーズがかっこいいから。ただ、どっちにしてもアメリカで全然売れてないんですよね。

――なぜなんですかね。ハモンドってアメリカのものだし、こんなに良く出来ているのに。

笠谷 同種のアプリがある程度出ている状況では、後発は埋もれてしまいがちなんですよ。たとえばPocket Guitarは勝手アプリ時代からやっていたので、その点では有利だったんですね。

――せっかく面白いんだから、少しは儲かってもらわないとね。さて、じゃあ次はどうしますか?

笠谷 やっぱりMini Moogですか? 僕はAndroid向けにも何かやってみたいかなあと思いますね。

――Appleがタブレット端末を出すという噂があるじゃないですか。大画面向けにモジュラーシンセを作って欲しいなあ。VCOばっかり10個買えるとか。ステップシーケンサをチェーン接続して無限にステップ数を増やせるとか。

山崎 全部パッチ配線にして、ケースだけ無料で頒布とかね。面白そうですねそれ。

――はい。そういうマニアックで楽しいヤツをまたお願いします。



著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。

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