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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第135回

田舎町で見た猫と人との曖昧でおおらかな関係

2010年01月15日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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おやつにありつけなかったかわいそうな猫

 5匹の中で名前がついてるのは1匹だけ。なんともおおらか。性格もさまざまで、1匹だけ警戒心が強くてこわがりで気の弱い子がいた。近づこうとすると真っ先に逃げて遠巻きに見ている。

警戒心が強い子は警戒しながらお庭をうろうろ。じっと見ながら移動中(2010年1月 Nikon D90)

警戒心が強い子は警戒しながらお庭をうろうろ。じっと見ながら移動中(2010年1月 Nikon D90)

 1匹だけ気の弱い子がいると、こんな風になっちゃいます。

見知らぬ人間を警戒してたら出遅れた。隙間を見つけたのはいいけど割り込めずにここでうらやましそうに見てました(2010年1月 Nikon D90)

見知らぬ人間を警戒してたら出遅れた。隙間を見つけたのはいいけど割り込めずにここでうらやましそうに見てました(2010年1月 Nikon D90)

 せっかく猫に会いに来てくれたんだからと飼い主がおやつを用意したら、1匹だけ出遅れて隙間に割り込めず。ちょっとかわいそう。模様もきれいでいい顔をしてるんだけどね。

 おやつは食べたけどものたりない。夕飯まで少し時間がある。でも冬だから寒い。そんなときはあたたかな発泡スチロールの箱に2匹よりそってじっと耐えるのである。

発泡スチロールの箱は暖かいので猫には最適。年末年始は寒かったからね。その後ろでホースの影に隠れてるのが母猫(2010年1月 Nikon D90)

発泡スチロールの箱は暖かいので猫には最適。年末年始は寒かったからね。その後ろでホースの影に隠れてるのが母猫(2010年1月 Nikon D90)

 冬の猫はこんなところが可愛い。

 よく見ると後ろに6匹目が写ってる。実はこの5匹よりさらに警戒心が強くて人に懐かない猫がいたのだ。グレー猫たちの母猫。確かによく似てる。

 5匹猫の世話をはじめたのは最近だというので、ずっと野良のままで育った母猫はもう人に懐くことはないのだろう。

 飼われてるでもなく、野良でもなく地域猫でもなく、そんな曖昧でおおらかな関係が普通に維持できる田舎町というのもなかなかよいものである。住んでる人は不便でしょうがないというけれども(最寄りのコンビニまで2km以上あるし)。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は2010年1月22日掲載予定



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