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ホスティングとクラウドの連携でSMB市場を開拓

KDDIウェブの共用サーバーがGoogle Apps連携

2010年01月14日 08時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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1月13日、KDDIウェブコミュニケーションズは、ホスティングブランド「CPI」の共用レンタルサーバー「シェアードプランZシリーズ」において、GoogleAppsの連携を開始した。

 KDDIウェブコミュニケーションズは、創業者の山瀬明宏氏が1987年に設立した輸出商社を始祖とし、1997年に米ハイウェイテクノロジー社との提携によるホスティング事業をスタート。2006年には社名を株式会社CPIから株式会社Servisionに変更し、さらに2007年にKDDIの連結子会社に。2008年に現社名となっている。

KDDIウェブコミュニケーションズの代表取締役の山瀬明宏氏

 都内で開催された発表会では、まずKDDIウェブコミュニケーションズの山瀬明宏氏が「グローバルクラウドの必要性」と題した講演を行なった。山瀬氏は海外出張でメールをチェックした例を引き合いに出し、「恥ずかしながら、うちのメールは重かった。私のSo-netのアカウントはもっと重かった。だけど、Gmailはサクッと見られた。なぜならグーグルはグローバルでクラウドを展開しているから。『情報共有できる』のと『快適できる情報共有できる』のは違うなあと思った」とグローバルでのサービス展開の重要性と、グーグルとの提携についてこう語った。

KDDIウェブコミュニケーションズのSMB事業本部 事業本部長 高畑哲平氏

 続いて今回のGoogleApp連携について解説したSMB事業本部 事業本部長 高畑哲平氏は、クラウドのブームに多くの日本企業が取り残される危険性を挙げた。ITリテラシがない、費用対効果が低いという大きな理由のほか、クラウドがコスト削減の手段として中小企業に響かないというのも背景にあるという。「日本の97パーセントを占める50名以上の中小企業は、すでにホスティングの導入が進んでいます。ですが、ホスティングはすでに1アカウント20円というレベル。大企業と違って、中小や零細企業はクラウドがコスト削減の手段とは考えていません」(高畑氏)とのこと。

 これに対してKDDIウェブコミュニケーションズが提案するのが、ホスティングとクラウドを合わせたハイブリッド型ホスティング。さまざまなアプリケーションを統合的に利用するホスティングサービスと、パブリッククラウドが同居するという「いびつな形」だが、高畑氏は「VHSビデオとDVDプレイヤーを搭載したハイブリッドプレーヤーのように、ホスティングとクラウドもハイブリッド化の過程が必要」とのことで、こうした連携をスタートしたという。すでに幅広く導入されているホスティングから、自然にクラウドのアプリケーションを利用できるのが大きな特徴だ。

中小・連載企業の大きな2つの壁がクラウドへの移行を阻害

APIを連携させることで、ホスティングサービスとGoogleAppsをシームレスに連携

 具体的には同社のホスティングブランド「CPI」の共用レンタルサーバー「シェアードプランZシリーズ」の導入により、「Google App Premier Edition」のアカウントが1つ提供される。「中小企業でITを支えている非専任の管理者アカウントは標準料金に含まれます」(高畑氏)とのことで、申し込んだドメインでGoogle Appsのさまざまなアプリケーションが利用できる。

 また、IT導入の敷居を下げるため、ホスティングサービスの管理コンソールからGmailのアカウントを設定できる例を披露。通常、DNSの設定変更を必要とするメールアカウント設定も、チェックボックスをonにするだけで利用できる。さらにWebデザイナーを中心に8400社を超える代理店も国内での展開では大きな強みになるという。

グーグル日本法人の名誉会長の村上憲郎氏が基調講演を行なった

 発表会の後半では、グーグル日本法人の社長を務め、現在名誉会長に就任している村上憲郎氏が基調講演を行なった。ここではグーグル成長の経緯やクラウドコンピューティングへの取り組み、データセンターでの省電力技術、スマートグリッドなどへの取り組みなどを解説した。

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