このページの本文へ

第1空挺団降下始めで陸自精鋭が大空を舞う!

2010年01月12日 18時00分更新

文● 伊藤 真広

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

これが降下始めの醍醐味!

 いよいよ、お待ちかねの主力部隊による空挺降下だ。空挺降下は、航空自衛隊の小牧基地所属のC-130と入間基地所属のC-1がそれぞれ2機ずつの合計4機で実施された。
 C-130に続いてC-1から第1空挺団の隊員たちが「コースよし、コースよし、ヨーイ、ヨーイ、ヨーイ。降下、降下、降下」という地上からの指示に従って降下開始。
 この降下で使用された落下傘は、フランスのエアルーズ社の696MIを日本の藤倉航装がOEM生産している空挺傘696MIというもので、重量は15キロほどとなっている。ちなみに、降下する空挺団の隊員たちの装備の総重量だが落下傘を含めて約80キロもあるという。そして、着地の衝撃は落下傘があるにもかかわらず、建物の2階から飛び降りたのと同程度あるというのだから、日ごろから鍛えていない我々であれば、無事、地面にたどり着けたとしても怪我は免れないことだろう。
 空挺隊員による降下完了後、CH-47が三度姿を見せて、地上に向けて、軽物料の投下を実施しつつ、地上では降下した隊員たちによる防衛線の構築が行なわれていた。

開きっぱなしのCH-47の後部ハッチからファストロープの用意をする隊員

ファストロープを伝ってCH-47から地上に降りる隊員たち

地上に先遣隊が展開するなかで、OH-1観測ヘリとOH-6観測ヘリが飛来して、地上を上空より偵察

上空からの偵察の結果を踏まえて、AH-1Sが地上攻撃を実施し、地上部隊を支援

勇ましくC-130から機外へと飛び出す空挺団隊員。ちなみにこのときの飛行速度は時速210キロで、新幹線と同じくらいとのことだ

習志野の空に咲いた落下傘の花一本

着地する直前に、またの間に挟んでいた雑嚢を落として着地体制を整える

2階からの飛び降りと同じくらいある着地の衝撃は、転がることで逃がす

落下傘降下の動画

C-130に続いて、C-1からも空挺降下が行なわれ、2機で合計4回の降下が行なわれた

C-47Jのハッチから地上に向けて落とされる各種装備

地上に降り立った隊員たちは、偵察小隊やスナイパーたちが確保した、丘の上を目指して行動開始

地上に降りた隊員たちの携帯する火器は、89式小銃や01式軽対戦車誘導弾。89式小銃にはドットサイトが付けられている

投下された各種装備を確保する隊員たち

2回目の降下も2回廻しで4回の降下が実施された

(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ