CES2010では、大きな話題となったGoogleケータイの「Nexus One」を始め、いくつかのAndroid端末が公開された。必ずしもすべて展示ブースにあったわけではないが、ここではそれらの端末を見ていこう。
Android OSをそのまま載せた
リファレンス的存在の「Nexus One」
まずはNexus One。最新バージョンのAndroid OS 2.1を搭載。基本的には従来バージョンと互換性を持っているが、表示などが強化されており、かなり洗練された印象を受ける。プロセッサに1GHzで動作するクアルコム製のSnapdragonを採用しているためか、動作もスムース。トラックボールもあり、操作は指でスクロールなどはトラックボールでと使い分けが可能。長文のメールなども読みやすそうだ。
筐体は全体にカーブが付けられており、滑らかで、厚みもそれほどなく持ちやすい。色は黒と濃いグレー(ガンメタル的な色)からなり、重厚な印象を受けるが、実際に持ってみるとかなり軽く感じる。大きさはiPhone 3Gよりも少し長い。ちょうどトラックボールを配置する分が長くなっている感じだ。
外光センサーがあり、周囲の明るさに応じて輝度を調整してくれるため、明るいところでも見やすい。室内でしか試していないが、屋外で日差しの強いところでも見やすいのではないかと思われる。
液晶の下部までタッチパネルが延長されており、4つのボタンが配置されている。HT-03Aなどでは物理的なボタンとして電話のオンフック、オフフックがあるが、Nexus Oneにはこれが無く、「戻る」、「メニュー」、「ホーム」、「検索」の4つのボタンだけなのが大きな違いだ。
ただ後述するソニー・エリクソンの「XPERIA X10」やHTC「Hero」など新世代のAndroid端末と比較すると、独自のメニューやGUIが搭載されておらず、独自性が高いようには見えない。ある意味、Android OS 2.1のリファレンス実装という感じだ。逆に言えば、これをリファレンスとして、各メーカーが独自色を出すという感じなのだろう。
