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買ったからには全部言いたい! リコー「GXR」はどうなの? 第1回

発想の転換!? ユニット交換式カメラを買ってみた!

2010年01月13日 12時00分更新

文● 小林 伸

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操作系もやや変更アリ

GXR(中央)を従来のGRDIII(左)、GX200(右)と比較して並べてみると、ふた周りは大きくなったような印象を受ける

GXR(中央)を従来のGRDIII(左)、GX200(右)と比較して並べてみると、ふた周りは大きくなったような印象を受ける

 カメラボディとカメラユニットを組み合わせた撮影状態での本体の大きさは、GRDIII/GX200と比較してふた周りは大きく感じる。その分、専用リチャージャブルバッテリーの容量は1700mAhと大きくなっているが、GRDIIIのように単4電池などの汎用性の高い一次電池の使用はできなくなった。

左から、GRDIII(DB65) 、GXR(DB90) 、GX200(DB60)の充電池。GXRは電池容量が増えた分、大きくなった。GRDIIIとGX200が汎用の単四電池を使用できるのに対し、GXRは専用の充電池のみ使用可となっている

左から、GRDIII(DB65) 、GXR(DB90) 、GX200(DB60)の充電池。GXRは電池容量が増えた分、大きくなった。GRDIIIとGX200が汎用の単四電池を使用できるのに対し、GXRは専用の充電池のみ使用可となっている

GXRの電池室。電池の角の1つが丸くラウンドしているので電池を入れる方向を間違うことはない。ちなみにGRDIIIやGX200では180度間違った方向でも途中までは入っていってしまう。これは電池室の形状が単に長方形であるため。そういう意味では専用充電池の形状に合わせたGXRの電池室ではそのような失敗はなさそう

GXRの電池室。電池の角の1つが丸くラウンドしているので電池を入れる方向を間違うことはない。ちなみにGRDIIIやGX200では180度間違った方向でも途中までは入っていってしまう。これは電池室の形状が単に長方形であるため。そういう意味では専用充電池の形状に合わせたGXRの電池室ではそのような失敗はなさそう

 ボディの大型化に伴って、より入手性と汎用性の高い単三電池への対応などもできなかったのかと思ってしまう。操作系は同社のデジタルカメラを使い慣れたユーザーであればモードダイヤルや再生ボタンなどは見慣れた配置/形状のものばかり。

背面左上に「DIRECT」ボタンがあり、撮影設定を呼び出せる。その他の基本的な操作系のボタンやレバー形状、位置はリコーの従来機種と似ているので触った経験のあるユーザーなら戸惑うことはないだろう

背面左上に「DIRECT」ボタンがあり、撮影設定を呼び出せる。その他の基本的な操作系のボタンやレバー形状、位置はリコーの従来機種と似ているので触った経験のあるユーザーなら戸惑うことはないだろう

ストラップ取り付け部は左右両方にあり、従来よりも幅の広い一眼レフなどと同じ幅のストラップを取り付けることができる

ストラップ取り付け部は左右両方にあり、(従来よりも広い)一眼レフなどと同じ幅のストラップを取り付けることができる

本体上面(左)。モードダイヤル(右)にはGRDと同様のロックボタンがあり、これを押しながら操作するようになっている。電源はスライドさせるレバー式へと変わってきている

内蔵フラッシュは「フラッシュオープン/設定」ボタンを押すことでリトラクタブル式に跳ね上がる。さらにこのボタンでフラッシュの動作モードも切り替えられるようになっている

内蔵フラッシュは「フラッシュオープン/設定」ボタンを押すことでリトラクタブル式に跳ね上がる。さらにこのボタンでフラッシュの動作モードも切り替えられるようになっている

 少し変わったのは電源ボタンの形状と操作方法、それと「DIRECT」ボタンだろう。電源レバーは従来のボタンではなくスライドレバー式に改められた。DIRECTボタンは撮影設定を背面に呼び出すためのもので、プレビュー画像の上に透過して表示されるので画像を見ながら設定の変更ができる。

軍艦部のホットシュー(左)には液晶ビューファインダー「VF-2」(右、実売2万円前後)を取り付けられるようになっている。ホットシューの下部にそのための電気接点が設けられている

 フレーミング専用の光学ファインダーをもたないデジカメには、この透過される撮影設定表示は便利かもしれない。従来の十字キーは斜め移動対応の8方向ボタンに進化した。

 先ほどの撮影設定などにも対応していて順当な進化だと思われる。ボディの大型化に違和感を感じるリコーユーザーもいるかもしれないが、大型化にともなってグリップ部分も大きくなり、指もかかりやすくなったのでこちらのほうがわたしには扱いやすいと感じている。背面液晶モニターは3型約92万ドットの解像度のもの。sRGB比100%の色再現域をもっており、カメラ単体でも色の確認がある程度できそうである。

 いろいろと未知数な部分を感じるGXRではあるが新しいコンセプトな製品というものはそんなものだろう。これからひとつひとつ理解していきながら報告していきたいと思う。


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