ASUSが込めた想い
まずは、UL20Aという型番の説明から入ろう。
ULシリーズの開発コンセプトとして同社が掲げるキーワードは「常識を塗り替える」だ。モバイルノートの世界を変えるという情熱がにじみ出ている。実は「UL」というシンプルな二文字には、「UnLimited」というスケールの大きな想いが込められている。英単語のUnlimitedには「制限がない」「無限の可能性を秘めている」といった意味がある。
ULシリーズには、光学式ドライブ内蔵のUL80AGも存在するが、本機はドライブをそぎ落とすことで、重量約1.56kg、薄さ12.1~25.9mmの高い携帯性を得た。
CPUには、Celeron SU2300(1.2GHz)を採用している。19mmピッチのキーボードや高解像度のディスプレーを搭載するなど、実用性の高さを重視した設計となっている。同時にデザイン面も重視しており、パフォーマンス、モビリティー、そして所有感を含めたバランスの良さが光る1台に仕上がっている。
昨年12月からは、Office Personal 2007搭載モデルも追加された。インターネット接続や動画視聴、といったパーソナルユースはもちろん、ビジネスユースも意識した、懐の広い製品と言えるだろう。
細部へのこだわりが、満足感を増す
それでは、UL20Aの特徴を具体的に見ていこう。
箱を開けて本体を取り出すと、まず最初に高品位なヘアライン加工が施されたアルミニウム天板に目が行く。明るめのシルバーにASUSのロゴだけをあしらったミニマムなデザインで、エレガントさも漂う。
手にすると金属外装特有のヒヤリとした質感を感じる。シンプルで薄型の筺体に高性能を詰め込んだソリッドな凝縮感もある。アルミ素材を採用したボディーは放熱の面でも有効に働くだろう。
ラッチレスの液晶ディスプレーを開くと、アクリルパーツを使ったグロッシーなディスプレー部と、表面に細かなテクスチャーをあしらったキーボード部が現れる。キーボードは、キートップの間が離れた流行のアイソレーションタイプ。端にあるキーでも極端に小さくなることがなく、ほぼ均等で美しい。つや消しの黒地に、白・水色・グリーンのシルク印刷がプリントされており、視認性も高い。
シルバーを基調としたボディーデザインは、決して派手ではないが、落ち着いた印象を与える。商談やプレゼンといったビジネスシーンでも、違和感なく利用できるだろう。