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W-OAM TypeG対応のW-SIMカードが登場!

2009年12月29日 22時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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高度化通信規格であるW-OAMの進化版であるW-OAM TypeGに対応したW-SIMカード「RX430AL」がWILLCOM STOREで販売開始された。早速実機を入手してテストを行ったので、その結果をレポートしたい。

64QAM/4xで約400kbpsを実現する“W-OAM TypeG”

 2010年1月28日に発売が予定されている、ウィルコムの新たなスマートフォン「HYBRID W-ZERO3」は、W-SIMによる通信に加え、下り7.2Mbps、上り5.7Mbpsの3Gネットワークもサポートする、その名のとおりハイブリッド端末として発売される。そのW-SIMとして同梱される「RX430AL」が、HYBRID W-ZERO3に先駆けて発売された。今回、評価機を入手することができたので早速レポートしたい。

64QAM/4xにより、最高約400kbpsでの通信を可能にしたW-SIMカード「RX430AL」

 RX430ALで最大のポイントと言えるのは、W-OAM TypeGへの対応である。WILLCOMのPHSは、デジタルデータを電波に乗せるために行う変調方式としてQPSKを採用しているが、W-OAMではQPSKに加えて、より高速な8PSKと、ノイズに強いBPSKの3種類の変調方式から自動的に最適なものを選択する。W-OAM Type Gではこれらの変調方式に加えて、さらに高速なQAM変調方式を採用しているのが特徴である。

 W-OAM TypeGで使われるQAM変調方式は、通信速度などの違いによって16QAM/32QAM/64QAMに分類される。通信路(リンク)が1本、つまり1xの場合のスループットは64QAMでは約64kbpsで、4本のリンクを使う4xなら約400kbpsに達する。ちなみに64QAMの性能をフルに発揮するためには、光回線などによるIPネットワークで接続された光IP化基地局に接続する必要がある。

 RX430ALは、このW-OAM TypeGに対応したW-SIMカードで、4xパケット方式に対応している。64QAM/4xで通信した場合、ISDN回線を利用した基地局では約256kbps、光IP化された基地局なら約400kbpsのスループットを実現している。なお、W-SIMとはPHSとして通信するために必要なモジュールをパッケージ化したカードだ。W-SIMだけでは通信することができず、PCカードやUSBアダプタなどの形で発売されているジャケットや、対応する端末に差し込んで利用する。

W-OAM TypeGでは、基地局から近い位置ではスループットを重視、遠い位置ではノイズに強い変調方式が自動的に選択される

 今回、ジャケットとしてWS014INを利用し、半径250m以内のアンテナ数は12本という東京都内の繁華街でRX430ALのテストを行った。計測サイトには「RBB Speedtest」を利用、3回計測してその平均値を出している。

 結果は下りの平均速度は約321kbps、上りは約79kbpsとなった。下りはかなり高速で、画像が数多く使われているWebサイトを閲覧しても、少し待たされる印象はあるものの十分実用的に使える。当然テキストを中心としたメールの送受信であれば、かなり快適に利用できる。このテスト結果を見る限り、W-OAM TypeGのポテンシャルは相当高いことが分かるだろう。

 なお、RX430ALはWILLCOM STOREで販売されている。動作確認済みのジャケットは、W-ZERO3やWILLCOM 03、WS009KE(nine)、WS002IN(DD)、WS014INなど。なお、現時点でRX430ALに機種変更してしまうと、ADVANCED W-ZERO3の発売時に機種変更できなくなってしまう(機種変更に必要な6カ月の利用期間に満たないため)。発売と同時にADVANCED W-ZERO3を購入しようと考えているユーザーは注意してほしい。

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