Sapphire「H4860 512M GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DP」
このGPUは……何? AMD新型GPU搭載VGAの販売が始まる!
2009年12月28日 23時41分更新
年末最終週にも関わらず、AMDの新型GPU「Radeon HD 4860」を搭載したビデオカードの販売がスタートした。Sapphire製の「H4860 512M GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DP」という製品だ。
「Radeon HD 4860」というモデルナンバーが示す通り、同GPUは「Radeon HD 4870」と「Radeon HD 4850」の間を埋めることとなる(一応?)新型のGPU。とはいえ「Radeon」シリーズのGPUは上位の「Radeon HD 5000」シリーズが多数発売され、秋葉原のパーツショップ店頭にも所狭しと陳列されているのは皆さんもご存じの通り。ここにきて、改めて旧世代といっても過言ではない「Radeon HD 4000」シリーズを投入してきた意図が良く分からないというのが正直なところだろう。
スペックを確認すると製造プロセス55nm、ストリーミングプロセッサ数640基、コアクロック700MHz、メモリクロック750GHz(データレート3.0Gbps)、対応メモリGDDR5、メモリインターフェイス256bit、補助電源コネクタ6ピン×2となっている。
カード本体は2スロット仕様のヒートパイプ採用冷却クーラーを搭載。搭載メモリがGDDR5 512MB、インターフェースがDVI-I/HDMI/DisplayPorという構成。補助電源コネクタは6ピン×2となり、付属品に電源ケーブルも付く
カード本体は2スロット仕様のヒートパイプ採用冷却クーラーを搭載。搭載メモリがGDDR5 512MB、インターフェースがDVI-I/HDMI/DisplayPorという構成。価格はT-ZONE.PC DIY SHOPで1万3980円、アークで1万4780円となっている。
製造プロセス55nmや補助電源コネクタ6ピン×2などという仕様からも、やはり旧世代という印象は払拭できない。それでいて価格が安いのであれば廉価モデルとして生き残りの道もありそうなものだが、上位の「Radeon HD 4890」や「Radeon HD 5750」でも1万5000円以下で購入することができる。残念ながら現時点で同製品を購入する明確な理由を見つけることができず、まずは「Radeon HD 4860」という製品があったことを記憶の片隅に留めておきたい。
