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Google Analyticsの「コンテンツ」レポート (2/2)

2009年12月25日 20時25分更新

文●中野克平/デジタルコンテンツ部編成課

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閲覧開始ページ

「コンテンツ」→「閲覧開始ページ」

「コンテンツ」→「閲覧開始ページ」

 「閲覧開始ページ」レポートでは、閲覧開始ページの閲覧開始数(セッション数)、直帰数(セッション数)、直帰率を日別、週別、月別に確認できます。閲覧開始ページとは、Webサイトを訪れたユーザーが最初に読んだページのことです。ノーリファラートラフィックではWebサイトやカテゴリーのトップページ、参照サイトや検索エンジントラフィックでは、個別のページが多くなります。

 「閲覧開始ページ」レポートは、表示形式を「比較」にして閲覧開始数、直帰数、直帰率を比較し、どのような違いがあるか確かめ、コンテンツの出来不出来、パフォーマンスを確認したりするとよいでしょう。ユーザーは閲覧開始ページを見て、コンテンツを読み進めるかどうか判断しますので、閲覧開始ページの直帰率を比較することで、どのページに問題があるか、リニューアル時の判断材料になります。

閲覧開始ページの問題分析方法

  閲覧開始数が
多い 少ない
直帰率が高い サイト/カテゴリートップ 更新頻度が低い、情報が分かりにくい サイトへの誘導が効いていない
個別(記事/商品)ページ ユーザーの望みとは異なる ページへの誘導が効いていない

離脱ページ

「コンテンツ」→「離脱ページ」

「コンテンツ」→「離脱ページ」

 「離脱ページ」レポートでは、離脱ページの離脱数(セッション数)、ページビュー、離脱率を日別、週別、月別に確認できます。離脱ページとは、Webサイトでユーザーが最後に読んだページのことです。

 ほとんどのWebサイトではサイトトップの離脱数がもっとも多くなりますので、離脱数の多いページを把握してもあまり意味がありません。「離脱ページ」レポートは、Webサイトのページ数が少なく、閲覧開始ページから離脱ページまでの動線が明確に決まっているキャンペーンサイトなどで、ユーザーがどのページで脱落したかを確認するのに使うとよいでしょう。また、サイトやカテゴリートップから離脱したのか、記事や商品などの個別ページから離脱したのかの割合を把握しておけば、個別ページにユーザーを引き留めておく魅力が衰えていないかどうかに気づけます。


著者:中野克平(なかの かっぺい)

アスキー・メディアワークス技術部基盤研究課係長(兼デジタルコンテンツ部編成課係長)。ASCII.jpをはじめとするアスキー・メディアワークスのWebサイトについてアクセス状況を解析し、事業を改善する報告をしながら、基盤となる検索エンジン技術、Webアプリケーションの研究開発を担当している。

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