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ニコ動のNASA生中継も手伝った

米DWANGO創始者・ボブさんが語る「ドワンゴ誕生秘話」

2009年12月25日 15時00分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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NASAの生中継は地上波より日本に届くのが速かった

── 子会社としてドワンゴジャパンを作った経緯はどういう感じだったんですか?

ハントレー氏:川上さんがDWANGOを知って初めて私のところに来たときは、別の会社(ソフトウェアジャパン)だったんだよ。個人的にはその会社にDWANGOをライセンスしているほうがよかったんだけど、倒産してしまった。

 そこで知り合った川上さんと「子会社にしたほうが面白い展開にできる」と話して、1996年、一緒に出資して「有限会社ドワンゴジャパン」を作ったんだ。


川上さん 現ドワンゴ代表取締役会長、川上量生氏。1997年当時、パソコンソフトの販売などを手掛けるソフトウェアジャパンに勤めていたが、1996年11月同社は営業停止してしまった。日本のDWANGOは当初、ソフトウェアジャパンが運営していた。ちなみに「有限会社ドワンゴジャパン」は現在のドワンゴとは会社としては別となる。詳細は、弊社刊の新書「ニコニコ動画が未来を作る」を参照(Amazon.co.jpで見る)。



── 今の日本のドワンゴはどう見えますか?

ハントレー氏:着メロのビジネスやニコニコ動画など、常に最先端を行っている企業としてすごく魅力的。特にニコニコ動画は、動画とコメントを組み合わせることで別のものに進化して面白いよね。SNSとしてみると、ニコニコ動画が唯一、動画+コメントというサービスを提供している。

 そして一番面白くて、次に来るのはライブだね。こうしたイベントもライブで中継して、コメントで反応することによって、他のメディアと差別化されている。

ハントレー氏は、ニコニコ動画の3周年を祝ってニコニコ大会議 in 高知のイベント会場にも姿を現した

ニコニコ大会議・四国




── ニコニコ動画は、世界に出られるサービスだと思っていますか?

ハントレー氏:もちろん。例えば、海外のイベントとか、海外に起きていることを日本のユーザーに提供するというのは面白いサービスになると思う。

 11月には、ニコニコ生放送でNASAのスペースシャトル打ち上げを「プレス」としてライブ中継したよね? あの放送も実は手伝っていて、翻訳したニコニコ動画のサイトを見せて交渉したんだ。NASA側も今後、インターネットメディアにも対応していかなければならないという背景もあって、晴れてプレスとして認めてもらえた。

 あの生放送はNASAのプレスセンターから直接映像を引っ張ってきて流したので、地上波よりもウェブの方が映像が届くのが早かったんだ。地上波だと衛星を経由して映像を送るから、インターネットより遅い。しかもユーザーとコメントで直接やり取りできるし、すごくよかった。実は米国版のニコニコ動画(関連リンク)があるんだけど、そこでも流していたんだ。

米国のニコニコ動画におけるスペースシャトル「アトランティス」の打ち上げ映像。英語でコメントが流れている。日本では11月17日早朝、ゲストとして西村博之氏、堀江貴文氏が参加して、1万人以上が視聴していたという

── 最後に、米国でDWANGOが成功できた理由はなんだと思いますか?

ハントレー氏:私がDWANGOをリリースした頃は、インターネットでオンライン対戦するという考え自体があまりなかったんだよね。だからそういった対戦サービスを初期に提供して、マイクロソフトにも採用された。

 そういう「他社よりもいち早く」というDWANGOのDNAは、日本のドワンゴにも入っていると思うんだ。ニコニコ動画は生放送が面白さとして分かりやすい。米国でも成功するために応援しているよ。


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