フィン形状の工夫で周辺冷却もOKな小型サイドフロー
GIGABYTE「X-Power GH-PSU11-PD」
●対応ソケット:775/1366、AM2
●寸法/重量:96(W)×78(D)×122(H)mm/374g
●ファン回転数:最大2800rpm
●ノイズ:最大32dB
●実売価格:2980円前後
●製品情報URL:http://www.gigabyte.co.jp/Products/AirCooling/Products_Spec.aspx?ProductID=3085
ヒートパイプがCPUヒートスプレッダに直接接触する小型のサイドフロータイプの製品。90mm角ファンが1基搭載されているが、追加でもう1つ90mm角ファンを追加できる。フィンの形状が工夫されており、フィンを通過した風が分散して排出される仕組みになっていて、ベンチの結果でもかなり良好な周辺冷却性能を示した。
アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリ温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
30℃ | 34.2℃ | 24.7℃ | 31.8℃ | 45dB | 1700rpm | |
純正より | ±0℃ | -1.9℃ | -4.8℃ | -0.9℃ | +1dB | -500rpm |
高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリ温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
53℃ | 35.3℃ | 28.5℃ | 39.2℃ | 58dB | 2900rpm | |
純正より | -6℃ | -7.2℃ | -4.4℃ | -9.7℃ | +6dB | -500rpm |
さて、これで全5回にわたってお送りしてきたCPUクーラーの検証がすべて終了した。CPUの冷却能力だけにこだわるか、騒音や周辺温度はどうするかで、個人の判断基準は変わってくるだろう。そこで、今回の検証で使用した製品の数値をグラフ化したものを次ページ以降で紹介しよう。それを参考に読者自身の「自分だけの2009年最強CPUクーラー」をまずは決めていただきたい。
テスト環境をおさらいしておくと、CPUは「PhenomⅡ X4 965 BlackEdition(3.4GHz/TDP125W)」、マザーボードにASUSTeK製「M9A79T Deluxe」を用い、CPUクロックは3.4GHzから3.6GHzへオーバークロック、CPU電圧は1.35Vから1.40Vに昇圧している。計測は20~22℃の室内で行ない、CPU温度はマザーボード付属のセンサーツールで計測。チップセットとメモリとVRMの温度は、それぞれにデジタル温度計のセンサーを取り付けて計測している。
(次ページへ続く)
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