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今年もやるぜっ! 2009年CPUクーラー最強王者決定戦 第5回

CPUクーラー2009年発売モデル最強王座はどれだ?【第5回】

2009年12月29日 20時00分更新

文● 宇野 貴教

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フィン形状の工夫で周辺冷却もOKな小型サイドフロー
GIGABYTE「X-Power GH-PSU11-PD」

●対応ソケット:775/1366、AM2
●寸法/重量:96(W)×78(D)×122(H)mm/374g
●ファン回転数:最大2800rpm
●ノイズ:最大32dB
●実売価格:2980円前後
●製品情報URL:http://www.gigabyte.co.jp/Products/AirCooling/Products_Spec.aspx?ProductID=3085

 ヒートパイプがCPUヒートスプレッダに直接接触する小型のサイドフロータイプの製品。90mm角ファンが1基搭載されているが、追加でもう1つ90mm角ファンを追加できる。フィンの形状が工夫されており、フィンを通過した風が分散して排出される仕組みになっていて、ベンチの結果でもかなり良好な周辺冷却性能を示した。

アイドル時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  30℃ 34.2℃ 24.7℃ 31.8℃ 45dB 1700rpm
純正より ±0℃ -1.9℃ -4.8℃ -0.9℃ +1dB -500rpm
高負荷時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  53℃ 35.3℃ 28.5℃ 39.2℃ 58dB 2900rpm
純正より -6℃ -7.2℃ -4.4℃ -9.7℃ +6dB -500rpm

 さて、これで全5回にわたってお送りしてきたCPUクーラーの検証がすべて終了した。CPUの冷却能力だけにこだわるか、騒音や周辺温度はどうするかで、個人の判断基準は変わってくるだろう。そこで、今回の検証で使用した製品の数値をグラフ化したものを次ページ以降で紹介しよう。それを参考に読者自身の「自分だけの2009年最強CPUクーラー」をまずは決めていただきたい。
 テスト環境をおさらいしておくと、CPUは「PhenomⅡ X4 965 BlackEdition(3.4GHz/TDP125W)」、マザーボードにASUSTeK製「M9A79T Deluxe」を用い、CPUクロックは3.4GHzから3.6GHzへオーバークロック、CPU電圧は1.35Vから1.40Vに昇圧している。計測は20~22℃の室内で行ない、CPU温度はマザーボード付属のセンサーツールで計測。チップセットとメモリとVRMの温度は、それぞれにデジタル温度計のセンサーを取り付けて計測している。

(次ページへ続く)

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