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今年もやるぜっ! 2009年CPUクーラー最強王者決定戦 第1回

CPUクーラー2009年発売モデル最強王座はどれだ?【第1回】

2009年12月25日 17時00分更新

文● 宇野 貴教

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すべての目安になるリテールクーラー

リテールクーラーは温度によって自動的にファン速度を調整するサーミスタがファンに備わっているのだが、これはCPUやチップセット部分ではなくファン付近に搭載されている。通常使用なら全く問題ない性能だが、オーバークロック時は急激に上昇したCPU温度をファン付近のサーミスタが検知するまでに若干タイムラグが生じるため、それまでCPU温度が高くなってしまう

 最初に登場するのは「PhenomII X4 965 BlackEdition」に付属するリテールクーラーだ。銅枕と銅ヒートパイプで高TDP向けというのがうかがえるが、放熱フィンと搭載ファンは大きさも厚みもちょっと頼りないサイズ。それをファンの回転数でカバーしているが、それでもCPU温度は60℃近くに達している。今回はオーバークロック&昇圧の厳しい条件なので仕方ないが、このリテールクーラーの数値は大いに参考になるだろう。

アイドル時
CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
30℃ 32.3℃ 29.5℃ 32.7℃ 44dB 2200rpm
高負荷時
CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
59℃ 42.5℃ 39.2℃ 48.9℃ 52dB 3400rpm

小型タイプとしてはかなり強力な冷却性能をマーク
クーラーマスター「Hyper TX3」

●対応ソケット:775/1156、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量:90(W)×51(D)×139(H)mm/470g
●ファン回転数:800~2800rpm
●風量:15.7~54.8CFM
●ノイズ:17~35dB
●実売価格:2780円前後
●製品情報URL:http://jp.coolermaster.com/products/product.php?language=jp&act=detail&tbcate=3414&id=6708

 CPUヒートスプレッダにヒートパイプがダイレクトに接触するサイドフロータイプ。フィンの大きさは92mm角ファンとほぼ同じで、サイドフロータイプとしては小型の部類に入る。だが、冷却性能はかなりのポテンシャルを秘めており、リテールクーラーと比較して高負荷時-12℃となかなかの性能だ。小さくてよく冷える製品が欲しい人には狙い目である。

アイドル時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  29℃ 41.1℃ 28.5℃ 39.3℃ 41dB 1100rpm
純正より -1℃ +8.8℃ -1℃ +6.6℃ -3dB -1100rpm
高負荷時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  47℃ 41.3℃ 31.6℃ 42.6℃ 54dB 2700rpm
純正より -12℃ -1.2℃ -1.3℃ -6.3℃ +2dB -700rpm

(次ページへ続く)

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