年末のパーティーで活躍するデジカメはどれだ!
2009年12月23日 12時00分更新
文● 文● 小林 伸、撮影協力●撮影協力●クラーク記念高校秋葉原ITキャンパス
屋内での撮影サンプル
キヤノン「S90」(撮影モード:パーティー)は、感度がISO 1600に上がってしまっている機種の中では一番画像がキレイかもしれない。さすがDIGIC4の力といえるだろう
ソニー「WX1」(撮影モード:夜景&人物)は、ノイズリダクションによってかなり画像自体が甘くなっているが、等倍以上にしなければいける。背景がこれだけ明るくなっているのは画像処理によるアンダー部のゲインアップが効いているせいだろう
カシオ「FC150」(撮影モード:HS夜景と人物)は、背景の暗い部分を高速連写して合成することで明るさは補っている。しかし、明るさ自体は十分なものの、パーティーの雰囲気を残しているとは言えない。ISOは1600まであがっている
富士フイルム「F70」(撮影モード:パーティー)は、あまり雰囲気を残すような設定になっていないようだ。ISO 1600まであがっている状態でフラッシュ光が効きすぎていると思う。雰囲気というより暗い室内でもきちんと撮れます、ということか
パナソニック「ZX1」(撮影モード:パーティー)は、フラッシュを発光しているにもかかわらず、画像は温色傾向になっている。わざとホワイトバランスを低めに設定しているのだろうか。低めの感度設定もあり、安心してみることができる
今回のテストでは、間接照明が少しあったものの、ほぼロウソクの明かりだけという厳しい条件で撮影した。そんな中、カメラ任せで撮影したが、カメラによってはフラッシュの発光をしなかったのは面白い発見だった。
高感度に強いといわれる裏面照射CMOSを採用したソニー「WX1」とカシオ「FC150」はパーティーモード的なものではなく、夜景モード的な撮影モードになったのでさらに条件は悪いだろうが、ロウソクの明かりだけでも結構撮影できてしまうことも驚きで、最近のコンパクトデジカメの進化をうかがわせる結果となった。
条件は撮影シーンによるのであくまで参考だが、中でもフラッシュ光とのバランスがよかったパナソニックの「ZX1」のパーティーモードは秀逸と感じた。