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ソフトウェア開発を応援するグローバルサインのコードサイニング証明書 第1回

フィジオスが勝負の「PHYZIOS Studio」で採用した理由

2009年12月22日 07時00分更新

文● TECH.ASCII.jp 記事協力●GMOグローバルサイン

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タップで手軽に彫刻ができるiPhoneアプリなど、物理演算シミュレーターの技術を応用したユニークなアプリケーションを手がけるフィジオス。同社が勝負をかける新アプリケーション「PHYZIOS Studio」で採用されたのが、グローバルサインのコードサイニング証明書だ。

物理シミュレーションをエンタテインメントに!
東大ベンチャー、フィジオスが目指すモノ

フィジオス 最高執行責任者 小島英一郎氏

 フィジオスは東京大学のベンチャーキャピタルが支援するソフトウェア会社で、物理シミュレーションを専門に行なっているプロメテック・ソフトウェアから独立して、2009年設立されたばかりだ。「物理シミュレーションの技術をまじめに使うと、たとえば原子炉の中で液体がどのように流れるか、といったシミュレーションが実現します。これをエンタテインメント方向に応用した技術を開発するのがフィジオスです。現在、iPhone/iPod touch用のアプリとWebサービスをベースに事業を進めています」(最高執行責任者 小島英一郎氏)とのことだ。

 フィジオスのiPhone/iPod touch用のアプリケーションは、App Storeの無料ソフトジャンルで、すでに上位の常連になっている。たとえば「Marbling」は、文字どおりドラッグやダブルクリックで写真を動かすことが可能なソフト。水に入った絵の具をクルクルとかき混ぜるといった操作がiPhone/iPod Touch 上で行なえる「触って楽しい」ソフトである。

 また、「Jazz Sculptor」は木材などの素材を指でタップすることで削って、彫刻ができるというユニークなもの。タップすることでできた「作品」はキャプチャして、フィジオスのギャラリーに投稿でき、すでに多くの力作がアップされている。「日本のほかにはイタリアで人気が高く、無料ソフトの全体で1位になりました。ギャラリーにもイタリアの方からの作品がかなりアップされています」(小島氏)とのことだ。

フィジオス 最高経営責任者 小倉 豪放氏

 これだけハイレベルのアプリが無料で提供されている背景には、本命ともいえる「PHYZIOS Studio」を立ち上げるために会社名を宣伝しておこうという狙いがある。社名を冠したPHYZIOS Studioは、「描いた絵が、動いてゲームになる」という特徴を持ったWebサービスだ。キャンパスに描いた絵が動き出す「ドローイングスタジオ」と、絵をもとにゲームが作れる「ゲームスタジオ」から成り立っている。

 もちろん同社の作品だけに単なるお絵かきソフトではなく、ペンの代わりに水や火、木や壁などを配置すると、全ての物体を粒子として捉えるハイレベルな物理シミュレーションエンジンにより、非常にリアルに動作する。「水に火を投げ込むと、水蒸気が発生してキャンパスのうえに吹き上がります。さらに、そこに冷たい氷の床を置くと、再度冷やされて雨が降るといった具合です。ユーザーがどんな形状の素材を持ち込むか予想できないので、どんな形状でも柔軟に衝突判定ができて、それでいて堅いとか、柔らかいといった素材の変化を迅速に行なえるエンジンを開発しています」(最高経営責任者 小倉 豪放氏)と高度な技術の一端を明かしてくれた。

物理シミュレーションをエンタテインメントに応用した「PHYZIOS Studio」の「ドローイングスタジオ」

 iPhone/iPod Touch 用のPHYZIOS Studioはすでに登場しているのだが、PC 用は8月にα版をリリース。年内にβ版までこぎ着けたいという。この本命の露払いとして、iPhone/iPod touchアプリの無償化を推進したわけだ。

選択の理由はコストパフォーマンスの高さ

 このPHYZIOS Studioのインストール時に利用されるのが、GMOグローバルサイニングのコードサイニング証明書である。コードサイニング証明書とは、ソフトウェアに対してデジタル署名することで、ユーザーに対して開発元の身元を明確にし、ソフトウェアが改ざんされていないことを証明するモノだ。もちろん、自称のオレオレ証明書を組み込むことも可能だが、グローバルサインから発行された電子証明書で署名を行なうことで身元のしっかりした企業からリリースされていることを証明することができる。フィジオスのようにワールドワイドでアプリケーションを販売しているベンダーこそ、セキュアな環境こそ重視すべきポイントだ。

PHYZIOS Studioではグローバルサインのコードサイニング証明書が採用されている

 小倉氏は「プラグインをインストールすると、ローカルのファイルを扱えてしまうので、可能性としてはいろいろな悪さができてしまいます。会社もベンチャーということで無名ですし、PHYZIOS Studioの開発の身元を明らかにすると同時に、これが悪意のない良質なソフトであることをユーザーに明らかにしたかったんです。その点、グローバルサインさんの証明書はやはりコストパフォーマンスが高く、ありがたかったです」とグローバルサインのコードサイニング証明書の採用に関してこう話す。コードサイニング証明書の利用ははじめてだったが、証明書自体の説明から申し込み方法、組み込み方法までグローバルサインのWeb サイト上の説明がわかりやすく、導入も容易だったという。無償での再発行もグローバルサインの特徴だが、「実は取得時に手違いがあり、再発行の必要があったのですが、とてもスムースに再発行を行なってもらいました。やはり、安いモノではないので、無償で再発行してもらえるのはうれしいです」と評価している。

 今後、PHYZIOS Studioは年内中にβ版をリリースし、ユーザーを開拓していくという。既存のエンタテインメントの概念を変えるような、新しいチャレンジをグローバルサインが支えている。

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