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週刊 PC&周辺機器レビュー 第36回

USB 3.0で3倍速いHDD バッファロー HD-HU3シリーズ

2009年12月19日 12時00分更新

文● 池田圭一

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省電力化の進んだ外付けHDD

 特に電源スイッチなどがないHD-HU3では、ACアダプターをつなぐと同時に内部のHDDユニットが動作し始める。空冷ファンは温度制御式であり、内部温度が上昇したときに回転を始めるタイプで、電源投入時には回転しない。

 回転が安定した頃、USBインターフェースからの信号入力に応じて、USB 2.0もしくは3.0の動作モードで動き、その接続状況は前面のインジケーターランプの色(2.0の場合は緑、3.0接続時は青)で示され、アクセス時にはランプが点滅する。また、USB 2.0で接続した場合は、ホスト(パソコン)側で「さらに高速で実行できるデバイス」との通知がなされる。

接続状況はインジケーターランプの色で示される。青はUSB 3.0、緑がUSB 2.0接続時

USB 2.0接続時に表示される通知

USB 2.0接続時に表示される通知。3.0接続環境が動いている状態で表示される

 電源のオン/オフ(HDDユニットの回転)は、内部の省電力機能により、USB信号の有無で自動的に制御されるようになっている。ACアダプター接続時にUSBケーブルから信号が来ていなければ、回転開始後、5秒ほどでHDDへの電力供給が停止される。また、HD-HU3シリーズ本体に最初から収録されている付属ソフトの「ecoマネージャー」を使うと、アクセス信号コマンドが途切れた数分後(分単位で設定可能)に、HDDを自動停止させられる。

 このほかにも付属ソフトとして、スケジュール指定または手動でのバックアップ処理が可能な「簡単バックアップ」や、USB接続HDDに対してのパーティション削除/作成やFAT32/NTFSでのフォーマットが行なえる「DiskFormatter」、暗号化によって指定フォルダーやドライブ内の情報を保護できる「SecureLock+Guard」などがある。

ecoマネージャー

付属ソフト「ecoマネージャー」。機器設定時に利用したい

DiskFormatter

同じく「DiskFormatter」

 HD-HU3シリーズを導入する際には、まずは既存のUSB 2.0で接続して、初期設定を実施しておこう。具体的には、独自のUSBドライバーによって転送を効率化し、転送速度を向上させるTurboUSB機能の有効化と、HD-HU3のフォーマットである。フォーマット後には、自動的にパソコン側からHDDへの収録ソフトの書き戻しが実行される。これで使う準備は完了だ。

USB 3.0での利用前にUSB 2.0で接続し、HDD内にある「DriveNavi」を実行して、セットアップ(NTFSフォーマットやTurbo USBの有効化)を実施しておく

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