ファームウェアバージョンアップで機能改善
先日、ファームウェアのバージョンアップが行なわれ、告知早々に実施した。これにはK-xに新たに搭載された「クロスプロセスについての機能追加」のほかに、電源周りの安定動作にも及んでいた。
もともと、取扱説明書の「電池容量の確認」の項目に(メモ)として、「低温時や連続撮影を続けた場合、容量が十分に残っていても“赤”(残量がほとんどない)が点灯することがあります」という記述がある。
この連続撮影を続けるという撮影シーンは、動きの速いものを撮影するユーザーや露出補正ブラケット撮影をするユーザーに当てはまると思う。実際、私もライブをRAW+JPEGで途切れることなく撮影していたときにこの症状にみまわれた。このとき、電源を入れ直してみて、電池マークが緑色(十分な残量表示)を示せばそのまま使用できるとあるが、精神衛生上はあまりよくない。
しかし、ファームアップ後では連続撮影シーンでもそのような症状は出づらくなった気がする。まだファームアップをしていないユーザーはすぐにすることをお勧めしたい。
K-xはやっぱり安い買い物だった!?
そのほかの不満といえば動画撮影時に「コンティニュアスAF」が使用できないことと、ファインダー内の「スーパーインポーズ機能」がないことだろう。しかし動画撮影時のコンティニュアスAFは、今の動作スピードと精度ではぼけた動画が写ってしまうだけなのでマニュアルフォーカスに切り替えて使うことにしている。スーパーインポーズに関しても、ボディ自体の小型化とのトレードオフであると開発者インタビューの時に伺ったので(関連記事)、これもあきらめることにした。
他社のエントリークラス機は初心者のことを考えて、あまり細かい機能は見せないつくりにしていることが多いが、このK-xではカスタムファンクションやコントロールパネルからどんどん自分好みのカメラへと仕立て上げていくことができる。
使っていて違うと感じた設定はすぐに変更できる使いやすいカメラは、同クラスでほかにはちょっと見当たらないように感じる。もっと骨の髄までしゃぶりつくしたいといまだに感じさせてくれるK-xは自分にとってかなり安い買い物だったと思っている。
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