Twitter上でライター・作家が「原稿料」の現況話す(9日)
今月6日に開催された文学系の同人誌即売会「第9回文学フリマ」で販売された「書評王の島vol.3」の巻末袋とじ企画「あなたの知らない原稿料の世界」で、103誌の原稿料が掲載された。それをきっかけとして、「#genkouryo」というハッシュタグを通じ、ライターたちを中心に原稿料に関するツイートが盛り上がった。
書評王の島vol.3に寄稿しているフリーライターの豊崎由美さん(@toyozakishatyou)は「稿料に関しては『400字詰め1枚5000円』の最低ラインさえ守っていただければ無問題」と発言した。
これについて「周囲の単価は、ほとんど1000円~1300円@枚」「雑誌の場合も、印税相当額を頁割で原稿料にするとしたら、いまの月刊誌はおおむね、1枚(400字)あたり2000円とかになっちゃう気がする」という声が上がった。
他のライターから「新しく始める仕事、新しく知り合った編集者には必ず原稿料の話をするようにしております。実際、それで変わったこともあります。変わったというのは、わたしだけの原稿料ではありません、全体の原稿料がです」と事前に相談するのを勧める声があがる一方で、「制作費がどのくらいかかるか分からないので、最初に原稿料を算出できないという場合もある」という現場の実情も聞かれた。
また「原稿料にまつわるすごい話」として、「連載していた週刊誌から一年半のあいだ原稿料が支払われてなかったことに、確定申告するまで気づかなかった」「連載している雑誌の未払い原稿料を100万以上まで貯めたことあります」という声が上がった。
その他に「ずっと滞っている原稿料をもらいに行ったら、自社刊行の美術全集が置いてある部屋に連れていかれて『どれでも5冊持って帰ってください』と言われた」といった声や、同様に現物支給として「テレホンカード」「ビール券3000円分」「TENGA」をもらったという声もあった。
こういったライターのツイートを見たユーザーからは、「『誰のどういうクオリティの文章に払われる対価』ではなく『その場所の権威への対価』なのかな」という声があがっていた。
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