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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第98回

写真で振り返るケータイ10のミクロなシーン

2009年12月14日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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シーン4
絵文字も進化させた孫社長とソフトバンク

絵文字を刷新

2008年夏モデルに合わせて、絵文字のデザインを刷新したソフトバンク

iPhone上の絵文字

2008年11月にOSレベルで絵文字に対応したiPhone

 絵文字について積極的だったのはソフトバンクだった(関連記事1関連記事2)。孫社長自身がかつてドコモユーザー時代に絵文字を使っていたエピソードを披露しながら、好感度ナンバー1の絵文字を目指すと他社に例を見ないリ・デザインを敢行。その思いはiPhoneにも通じ、日本のiPhoneユーザーも絵文字が使えるようになった。

シーン5
プロジェクターがケータイの周辺機器に

CEATECから

「CEATEC JAPAN 2008」で展示されていたケータイ電話と一体化して利用できるプロジェクター。2009年に相次いで製品化された

Mobile Pico Projector

「iida」初号機である「G9」と同時に発表された専用の周辺機器である「Mobile Pico Projector」

 2008年の「CEATEC JAPAN」で展示されていた、ドコモのプロジェクター搭載ケータイは、2009年に「iida G9」のオプションとして、またドコモ「F-04B」のアタッチメントとして実現された(関連記事1関連記事2関連記事3)。バッテリの問題、価格の問題、何を映すか?という問題などで、まだまだメジャーにはならないかもしれないが、街に白い壁が増えたり、間接照明が増えたり、生活がプロジェクター対応になっていくとおもしろい。

シーン6
新聞が丸ごと読めるiPhone、そしてケータイ

産経新聞アプリ

産経新聞とiPhoneアプリ版。紙と同じ紙面を読むことができ、通勤電車内での新聞の扱いが苦手な人でも片手でスマートに新聞を読める

ケータイWi-Fi

ソフトバンクは2009年冬春モデルで無線LANへの対応を前面に押し出した。そこでのコンテンツとして産経新聞アプリを持ってきた

 産経デジタルが手がけた、産経新聞がそのままiPhoneで丸ごと読めるアプリケーション(関連記事)。当初は広告が白抜きになっていたりしていたが、バージョンアップによって動く新聞広告が表示されるなど、ネットならではの新たなモデルを用意してきた。

 またiPhoneを有するソフトバンクは、Wi-Fiケータイを打ち出し、産経新聞を含むリッチコンテンツを楽しめるプラットホームを目指す(関連記事)。iPhoneのスタディをもっとも真摯に取り入れているのがソフトバンクと言える。

シーン7
iPhoneはそのユーザー層を広げる

iPhone 3GSとiPhone 3G

iPhone 3GSとiPhone 3G。外観の違いはただ1つ、iPhone 3GSは容量を示す文字がAppleロゴと同じように鏡面仕上げに変わっている点だけだ

 2009年もっとも伸びた端末はiPhone。2009年初頭の「iPhone for everybodyキャンペーン」(関連記事)、2009年6月末の「iPhone 3GS」発売(関連記事)、2009年12月の「iPhone 3GS 16GBが実質0円」(関連記事)などの料金施策は、これまでリーチが弱かった学生や女性にもユーザー層を広げ始めた。

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