目標
目標を設定しないアクセス解析は無意味です。広告モデルのメディアサイトであれば広告ページの表示やバナーのクリック、物販サイトであれば購買など、何らかの目標を必ず設定しましょう。2009年10月の機能向上で、単純にURLへのアクセスを目標とするだけでなく、サイト滞在時間やセッション中のページ数も指定できるようになりました。また、最大4つの目標セットごとに5つの目標を、合計で最大20まで設定できるようになりました。
なお、目標は一度設定すると、内容を変更できても、目標の項目そのものは削除できません(無効にすることはできます)。目標をテストしたい場合は、プロファイルを別に作って、実験が終わったらプロファイルごと削除するのがよいでしょう。
目標には、「URL へのアクセス」「サイト滞在時間」「セッションあたりの閲覧ページ数」の3タイプがあります。
「URL へのアクセス」の目標設定
URLへのアクセスをWebサイトの目的達成とみなせる場合に使います。ショッピングサイトで買い物かごの確認→発送先の入力→金額の確定→決済方法の選択→注文確定のように、ユーザーが一定の経路をたどることがわかっているのであれば、マッチタイプを「完全一致」、目標 URLとして「/confirm.html」のようなファイル名を入力します。メディアサイトの企画広告のように目標ページが曖昧でも、企画広告が「/ad/」ディレクトリの下位に集まっているのであれば、マッチタイプを「前方一致」、目標URLとして「/ad/」のようなディレクトリ名を入力します。
「サイト滞在時間」と「セッションあたりの閲覧ページ数」の目標設定
URLへのアクセスをWebサイトの目的達成とみなせない場合に使います。たとえばプロモーションサイトで3分間の動画を見てもらってから簡単なクイズを出して正解ページに誘導する場合、単に正解ページを目標に設定しても、あらかじめ答えを知っていたのか、ブランドについて理解を深めてもらってから正解ページを訪れたのかわかりません。サイト滞在時間の下限がわかる場合は、目標を「サイト滞在時間」にするとよいでしょう。
プロモーションサイトでも動画を使っていない場合など、サイト滞在時間の下限を算出しにくい場合は目標を「セッションあたりの閲覧ページ数」にするとよいでしょう。たとえば初回訪問から購入までに時間のかかる白物家電のような高額で、購入頻度が低い商品の場合、注文確定ページだけを目標ページにはしにくいことがあります。欲しい商品をじっくり選んでもらいやすいことがサイト設計の意図だとすれば、たとえ注文確定ページに到達しなくても、さまざまな商品を比較検討してもらうことが最終的なWebサイトの目標を達成することにつながります。