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金融機関の要請に応えテープバックアップにも対応

EMC、重複除外バックアップAvamarにVMware連携を追加

2009年12月10日 06時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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12月9日、EMCジャパンは重複除外対応バックアップソリューションの最新版「Avamar(アバマー)5.0」と同製品を搭載したアプライアンスサーバ「Avamar Data Store Gen3」を発表した。Avamar 5.0はVMwareとの連携が加わり、GUIツールから仮想マシンのバックアップやリストアを実行できるようになった。また、テープドライブとの連携も新たに加わっている。

「Avamar Data Store Gen」の解説などを行なったEMCジャパン グローバル・サービス統括本部テクノロジー・ソリューションズ本部技術部テクノロジー・コンサルタント細田博氏

 Avamarは、同じ内容のデータを除外することでバックアップ容量の削減を行なう重複除外の機能を搭載するバックアップソフトウェア。従来のバックアップソフトでは、一部だけでも変更のあったファイルはファイル全体が差分バックアップの対象となる。これに対し、重複除外ではファイルの中の変更が生じたブロックだけをバックアップするため、バックアップ容量は少なくなる。

 また、差分バックアップのリストアでは、フルバックアップのデータに対して差分バックアップのイメージを適用させていく作業が必要となる。一方、Avamarの重複除外を使ったバックアップは、毎回がフルバックアップの扱いとなる。そのため、リカバリ作業が迅速に行なえるというメリットもある。

重複除外技術の概要(ゼロからはじめるストレージ入門 第8回「ストレージを使ったバックアップの技術」より)

 さらにAvamarの重複除外は、複数のバックアップ対象(クライアント側)に存在する重複データを除外する「グローバル重複排除」に対応し、また、重複除外の処理をクライアント側で行なうという特徴を持つ。これらの機能により、バックアップ容量の削減に加えて、ネットワーク上を流れるバックアップデータの削減、サーバ側で行なう処理の軽減も実現される。同社によれば、一般的なフルバックアップと比べて、毎日のネットワークリソース消費を500分の1まで削減でき、バックアップ時間を10分の1に削減できるという。

 VMwareとの連携では、仮想化環境の管理製品である「VMware vCenter Server」との統合が行なわれている。これにより、VMwareの仮想マシンに対するバックアップの一元的な管理が可能になった。仮想マシンの検出機能を搭載しており、仮想マシン同士のつながりや導入OSといった仮想マシンの状態を自動的に表示する。

 また、「VMware vSphere 4」の環境では、「vStorage API」との連携による仮想マシンのバックアップに対応した。vSphereは仮想マシンのバックアップ機能として「VCB(VMware Consolidated Backup)」を搭載するが、VCBによるバックアップでは物理サーバーを別途用意する必要があった。しかし、Avamar 5.0では、この物理サーバを用意することなくバックアップが行なえる。

 テープドライブへの対応は新機能「Avamar Data Transport」が提供する機能で、6~7年など長期にわたってデータ保存が必要となる金融機関などからの要望に応えたもの。重複除外を行なったあとのバックアップデータをテープライブラリで保存することが可能になる。これにより、重複除外ではなくフル/差分バックアップを行なう一般的なテープバックアップと比べ、最大98%のテープを削減できるとしている。クライアント側で重複除外を行なうソリューションで、重複除外データをテープに保存できる製品は、業界初だという。

 Avamar Data Transportは、長期間のバックアップが必要となる用途向けの機能であり、数カ月程度のバックアップを保存するだけでかまわない一般企業では、テープよりAvamarを利用するほうが効率的とのことだ。

(次ページ、「アプライアンスはXeon 5500を搭載」に続く)


 

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