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買ったからには全部言いたい! ペンタ「K-x」の魅力 第8回

K-x&変換マウントで昔のレンズを使ってみる

2009年12月10日 12時00分更新

文● 小林 伸

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昔のレンズは個性的なものが多い

 M42マウントはもともとが旧東ドイツのカメラ製造人民公社で開発され、その後JIS規格化されたので採用するメーカーも多くあった。ということは、カメラとレンズのメーカーをバラバラに組み合わせて使用することも可能だったのだ。

 例えば、ペンタックスのカメラにカール・ツァイスのレンズという組み合わせなど、今では考えられないような自由さがあった。ペンタックスのKマウントはM42マウントと同じフランジバックではあるが、マウントの内径が大きくなっているためそのままでは使えない。マウント変換ためのリング状のアダプターを使用することでM42マウントのレンズを使用できる。

スクリューマウントの交換レンズをKマウントの一眼レフに装着できる「マウントアダプターK」(実売価格3000円前後)

スクリューマウントの交換レンズをKマウントの一眼レフに装着できる「マウントアダプターK」(実売価格3000円前後)

K-xにマウントアダプターKを装着した状態。ちょうどマウントの内側に一回り小さなマウントができるようになっている。アダプターを取り外すときは切り欠き部にある板ばねを押しながらまわす必要があるので、ライカのMマウントからLマウントへの変換アダプターのようにレンズにつけたまま運用することはできない

 しかし、マウントそのものが昔の規格なので、現在でもM42マウントレンズを生産しているのはコシナのカール・ツァイスくらいなもの。その代わり中古市場には今でもたくさんのレンズが流通している。デジタルカメラ登場以前の設計だし、さらにいえば当時のレンズではマルチコーティングされていないものもあり、レンズフレアに弱いなどデメリットもある。とはいえ、現代のレンズにはない個性的なレンズも多く、現在でも愛好家がいる。


撮影サンプル

左が手持ちの「タクマー135mm」(F5.6で撮影)で撮影した写真。右が現行の「DA L50-200mmF4-5.6ED」(ズーム指標を135mmにあわせて)で撮影した写真。シャープ感はさすがに現代のレンズにはかなわないが、タクマーでもいい線行っていると思う

「タクマー55mm」で撮影

「タクマー24mm」で撮影

タクマー135mmで撮影。レンズ交換時に手ブレ補正機能の調整をするためのレンズ焦点距離合わせをやっておく。するとその記録がExif情報に書き込まれるのであとあと便利

「タクマー135mm」で撮影。レンズ交換時に手ブレ補正機能の調整をするためのレンズ焦点距離合わせをやっておく。するとその記録がExif情報に書き込まれるのであとあと便利

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