昔のレンズは個性的なものが多い
M42マウントはもともとが旧東ドイツのカメラ製造人民公社で開発され、その後JIS規格化されたので採用するメーカーも多くあった。ということは、カメラとレンズのメーカーをバラバラに組み合わせて使用することも可能だったのだ。
例えば、ペンタックスのカメラにカール・ツァイスのレンズという組み合わせなど、今では考えられないような自由さがあった。ペンタックスのKマウントはM42マウントと同じフランジバックではあるが、マウントの内径が大きくなっているためそのままでは使えない。マウント変換ためのリング状のアダプターを使用することでM42マウントのレンズを使用できる。
しかし、マウントそのものが昔の規格なので、現在でもM42マウントレンズを生産しているのはコシナのカール・ツァイスくらいなもの。その代わり中古市場には今でもたくさんのレンズが流通している。デジタルカメラ登場以前の設計だし、さらにいえば当時のレンズではマルチコーティングされていないものもあり、レンズフレアに弱いなどデメリットもある。とはいえ、現代のレンズにはない個性的なレンズも多く、現在でも愛好家がいる。
撮影サンプル
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