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「持っててよかった!」を実感する「データレスキュー 3」

2009年12月07日 20時30分更新

文● 池田冬彦、MacPeople編集部

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消えてしまった大切なデータをわずか3ステップで取り戻す

 さて、前置きが長くなったが実際に製品を眺めていこう。

 データレスキュー3では、「詳細ビュー」「ツールビュー」という2種類のインターフェースを用意。本バージョンから採用されたツールビューは、アイコンと立体効果で直感的に操作できるのでお勧めだ。

Data Rescue 3, Interface

立体的なインターフェースで直感的に操作できる「ツールビュー」。表示方法は、ウィンドウ左下で切り替えられる(囲み)

 復旧作業の基本的な流れは、「対象のボリュームを選択」→「スキャンを実行」→「任意のファイルを復旧」という3ステップのみ。スキャン方法は、ディレクトリー情報をベースに読み込む「クイックスキャン」、ボリューム全体を対象にした「ディープスキャン」、ファイルを削除して空いたスペースだけを検索する「削除スキャン」の3種類だ。なおスキャン中は、発見されたファイルの種類や進行状況がリアルタイムに表示される。

Data Rescue 3, scan

スキャン実行中はディスクのアニメーションが表示され、検出されたファイルの形式名と残り時間をリアルタイムで確認できる

 スキャン結果には復元可能と判断されたデータのみが現れ、ファイル名とフォルダー階層も忠実に再現する。データ復元ソフトの中には断片化したファイルを別々にリストアップして復旧ファイルの数を誇るものもあるが、本ソフトは無駄に数を追うのではなく、復元後に作業しやすいよう考えられている。なお、クイックルックがサポートする形式なら、「プレビュー」ボタンで内容を確認することも可能だ。

スキャン結果では、ディレクトリー構造やファイル名も復元できる(左)。任意のファイルを選んだ状態で「プレビュー」ボタンを押すと、内容を確認可能だ(右)

 さらに、本ソフトに非対応のファイル形式を学習させる「ファイルIQ」機能を搭載。300種類以上の形式に対応しているため使う機会は少ないが、社内のみで利用する独自形式のデータを復元する場面などで役立つだろう。

Data Rescue 3, file iq

登録されていない非対応のファイル形式は、「ファイルIQ」機能で学習できる。該当ファイルを複数ドラッグ&ドロップするだけの操作性も魅力的だ

 ハードディスクのクラッシュやファイルの誤削除など、データの消失はいつ起こるかわからない。緊急時の対策として本ソフトを導入して、安心感を手に入れよう。

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