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Visual Studioの活用方法や次期バージョンの新機能を紹介

Web開発企業をコスト&情報&ビジネス機会で支援!

2009年12月08日 11時00分更新

文● 飯島進仁/ふむふむソフト

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マイクロソフトのWeb開発に対する姿勢が垣間見えた

 当初の予定時間を超えるほど熱心な参加者とのQ&Aコーナーの後で、「お役立ちツール群の紹介」としてお披露目されたのが「Webプラットフォームポータル」と「Web Platform Installer 2.0」だ。

Visual Studio 2010とWebアプリ開発の相性の良さをアピール

セミナーのまとめで、改めてVisual Studio 2010とWebアプリ開発の相性の良さをアピールした

 Web Platform Installer 2.0はWebプラットフォームポータルで公開されているコンテンツの1つだが、大変興味深い内容だ。

 Windows XPにIE6というかなりプレーンなOS環境に対して、WordPressなどオープンソースのWebアプリケーションをインストールするには、MySQLなどのデータベースアプリやPHP、Webサーバーなど、事前準備が多数必要だ。これをWebブラウザ上でほぼ自動的にインストールする、というデモが行なわれた。

 通常こうしたケースの事前準備は、Webサイト上に散らばる様々なアプリケーション本体の最新版とドキュメント(多くの場合は英語)を読み解き、さらにインストール時のノウハウも探さなければならないケースが多い。それがほぼワンタッチで行なえるのは大変助かる。しかも、そんなオープンソースを支援するツールをマイクロソフトが提供しているのが面白い。


本セミナーに、WebsiteSparkに
自分が参加するには?

WebsiteSpark

 今回のセミナーを受けた印象は、予定時間に対して扱う内容がやや幅広すぎて、時間の割り振りや掘り下げにムラがあった印象があるのは残念だ。とはいえ、マイクロソフトのWeb開発に対する強い意気込みが十分伝わる内容だった。

 最後に、このセミナーのタイトルにもなっている、Web開発社支援プログラム「WebsiteSpark」を紹介しておこう。

 これは、従業員25名以下の小規模なWeb開発会社を対象に、マイクロソフトが「Visual Studio 2008 Professional」や「Windows Web Server」などの同社製品をライセンス提供するとともに、ビジネス機会の創出などの支援を行なうプログラムである。そのため、本セミナーもWebsiteSparkの一環として行なわれたもので、今後も同様のセミナーを企画・開催していく予定とのことだ。次回開催にも大いに期待したい。

 マイクロソフトのWeb開発関連製品に興味があるものの、初期導入コストの高さや費用対効果等が未知数なために躊躇しているスタートアップ企業には、大いに興味深いプログラムだろう。

 同プログラムの参加条件など、詳細については同社の公式サイトなどをご覧頂きたい。


著者:飯島進仁(いいじま しんじ)

shinji iijima

株式会社 ふむふむソフト代表取締役。 業務委託でのソフトウェアやWeb開発をメインとして、企画、制作、執筆、開発と全然関係ない講演や制作など、さまざまな依頼にお応えする業務を行なっている。Silverlightなどを使った地味な研究や、一部の方々に好評なガジェットなどをブログにて公開中。


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