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JSでWeb制作を自動化するAdobe Bridge活用入門 (4/4)

2009年12月07日 13時00分更新

文●古籏一浩

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HTMLファイルからページタイトルを抽出して表示

 HTMLファイルの読み込みができたら、今度は少し解析してみましょう。ここでは、ページタイトル (<title>〜</title>)を抽出してアラートダイアログに表示します。

 取得したファイルを読み込むにはnew File()のパラメータにファイルのパスを指定します。new File()によりファイルオブジェクトが生成されるので、open()メソッドを使ってファイルをオープンします。引数には、読み込みなのか書き込みなのかを文字で指定します。今回は読み込みのみなので"r"を指定します。"w"だと書き込みになります。

 ファイルからすべてのデータを読み込むにはread()メソッドを使います。一行だけ読み込ませたいのであればreadln()を使います。読み込まれたデータはテキストになっていますので、JavaScriptのStringオブジェクトのプロパティやメソッドを使って処理できます。ここでは単純にシリアルサーチのindexOf()を使ってタイトル文字を抽出します。

 実際のプログラムはサンプル05です。ただ、indexOf()でHTMLタグの内容を抽出するのはあまりよい方法とは言えません。文法的に問題のないXHTMLであれば、new XML()を使ってXMLデータとして処理したほうがよいでしょう。

 そこで、次回はASCII.jpで配信しているRSS (XML) を読み込んで必要な情報だけを抽出する方法について解説します。どうぞお楽しみに。

実行結果

ASCII.jpのページタイトルがアラートダイアログに表示されます


●サンプル05


#target "Bridge"
// Http, Ftpが使えるようにする
if ( !ExternalObject.webaccesslib ) {
    ExternalObject.webaccesslib = new ExternalObject("lib:webaccesslib");
}
// 取得先のURLと保存先のパスを指定
var url = "http://ascii.jp/web/";
var filepath = "~/asc.html";
// Webサーバーへ接続
var http = new HttpConnection(url);
http.response = new File(filepath);   // 保存先を指定
http.execute();   // サーバーへリクエスト
http.response.close();  // 取得したら終了
// 取得したHTMLファイルを保存
var fileObj = new File(filepath);
// ASCII.jp/WebProfessionalページのタイトルをアラートダイアログに表示
if (fileObj.open("r") == true){
    var txt = fileObj.read();
    var startPtr = txt.indexOf("<title") + 7;
    var endPtr = txt.indexOf("</title>", 7);
    var titleStr = txt.substring(startPtr, endPtr);
    alert(titleStr);
}


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