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西田 宗千佳のBeyond the Mobile第37回

ポメラの新機種「DM20」の「プレミアム」とはなにか?

2009年12月04日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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職業ライターにはうれしい「自動改行」機能

 DM10は、エディターとしてかなり絞り込んだ機能しか持っていなかった。DM20も考え方は同じで、決して多機能とはいえない。だが、多くの人が欲しいと思う機能が、いくつか追加されている。

 中でも筆者がうれしかったのは、「自動改行設定」と「キーバインド設定」、「キー割付設定機能」だ。自動改行設定は、いわゆる「横何文字で書くか」という設定である。ポメラは文字サイズによって横方向の表示文字数が変わるのだが、DM10では、それを「任意の数」にすることができなかった。だから、「15字詰めの原稿を、改行位置などを考えながら書く」には向かなかった。

 DM20は「自動改行設定」という形で、それを実現している。自動改行とは読んで字のごとく、特定の文字数まで来たら、自動的に改行する機能。表示上は「折り返し」しているように見えるが、処理的には「改行」だ。

自動折り返しを実現した「自動改行設定」 設定内容はシンプル
自動折り返しを実現した「自動改行設定」。画面は「15字詰め」で表示した例。何文字まで設定できるかは、表示フォントのサイズで変わる設定内容はシンプルで、「改行するか」「しないか」「する場合何文字で折り返すか」だけだ

 自動改行設定をしたうえで文書を保存しようとすると、折り返し位置に「改行コードを入れて保存するか」と聞かれる。「はい」を選ぶと、自動改行設定をした文字数ごとに、改行コードが入ったテキストファイルができあがり、「いいえ」を選ぶと、段落改行の位置だけに改行コードが入ったテキストファイルになる。

自動改行設定をしている場合には、保存時にこのような表示が 自動改行設定をしている場合には、保存時にこのような表示が。「はい」を選ぶと設定位置に改行が挿入され、「いいえ」だと段落改行(元々自分で入れた改行の位置)だけに改行が挿入される

 ちょっと残念なのは、文書保存のたびに毎回選ばねばならないこと。設定でどちらにするかを決めておければ、保存時の手間がひとつ減って助かる。また、デフォルトでの選択肢は「はい」ではなく「いいえ」にしておいてほしい。間違って「はい」にすると、改行をとるのが大変になるからだ。


キーカスタマイズにも対応

DM20のキーレイアウト
DM20のキーレイアウト。DM10と変更はないが、カスタマイズによりいくつかのキーを入れ替えられるようになっている

 「キーバインド設定」は、[Ctrl]キーと[caps/英数]キーを入れ替えるものだ。DM10と同じキーボードを採用しているDM20は、Ctrlキーが多くのパソコン用キーボードと同様、左下にある。

 だが、比較的古くからパソコンを使っている人やMacユーザーの中には、「[caps/英数]キーの場所に[Ctrl]キーがあってほしい」と思う人もいる。実のところ筆者もそうだ。Windowsマシンを買うと、まずやることはキーカスタマイズ・ユーティリティーを使い、[Ctrl]と[caps/英数]を入れ替えることである。これは、筆者のような一部の人にとっては「キラー」かも知れない。

 似たような機能として「キー割付設定機能」があるが、こちらは[ins]キーと[前候補]キーに、好きなキーの機能を割り当てるものだ。どちらも使う人が少ないキーのわりに、押してしまうと入力状態が変移してしまうため、考えようによってはトラブルの元でもある。

 そこで、別のキーに割り当て、もっと便利に使えるようにしてしまおう、という考え方の機能といえる。筆者は[ins]を[del]に、[前候補]を[半角/全角]にしてみた。

「キー割付設定機能」の設定画面 「キー割付設定機能」の設定画面。insキーと前候補キー限定だが、好きなキーを割り当てられる

 ポメラのような製品を使う人は、こうした「キータイプの効率化」に気を使う人が多い。だからこそDM20では、要望が多い「キーの入れ替え」に対応したのだろう。

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