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なぜINSTALL MANIAXでオープンソースを支援するのか?

2009年12月04日 13時00分更新

文● 塩田紳二

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オープンソース支援のコンテストを
マイクロソフトが主催!?

 マイクロソフトは現在、「INSTALL MANIAX 3」という技術コンテストの参加者を募集中だ。これはエンジニア向けのイベントで、Windows Server&Internet Information Services 7.5(IIS 7.5)を組み込んだサーバーにオープンソースのアプリケーション(たとえばPHPアプリケーションのWordPressなど)を規定期間内にいくつインストールできるかを競うもの。参加者には、サーバーマシンやWindows Server(ライセンス)が支給されている。

 第3回となる今回も基本ルールは変わらないが、前回は64bit版OS環境だったのに対して、今回はHyper-V(仮想環境)上という新たな挑戦が加わっている。

 今回は、Hyper-Vを使うため、物理的なサーバーマシンが500台、ホスティング会社の提供する仮想環境が50台分用意され、合わせて550名の参加者を12月7日締め切りで募集している。



INSTALL MANIAX 3コンテストの概要

 このコンテストでは、まず仮想環境「Microsoft Hyper-V Server 2008 R2」をセットアップ。その上にサーバーOS「Windows Web Server 2008 R2」とWebサーバー「IIS」を立ち上げ、いくつのWebアプリケーションをインストールできるかを競うもの。ただし、インストールするのは市販ソフトウェアではなく、オープンソース・ソフトウェアだ。

 マイクロソフトは、対象となるオープンソースソフト(IIS対応)を「Windows Web App Gallery」で公開している。ここでは、IIS上に簡単にインストールできるパッケージもダウンロード可能だ。

 加えて、オープンソースプロジェクトのホスティングを行なうサイト「CodePlex」を開設している。オープンソースプロジェクトのホスティングとしては「SourceForge」が有名だが、マイクロソフトも同様の取り組みで、オープンソースプロジェクトを支援しているわけだ。

 INSTALL MANIAXは、こうしたマイクロソフトのオープンソース支援策の一貫として、日本で開始されたコンテストだ。当初からさまざまな案があったものの、評価のしやすさなどから、インストールコンテストに落ち着いたという。

 このコンテストは個人参加のみ受け付けているため、基本的に企業活動が休みになる年末年始や5月の大型連休が開催期間となる。今回は12月7日まで参加希望を受け付けており、コンテスト期間は12月26日から1月12日までの12日間。結果は2月に発表される。


INSTALL MANIAX 3ホームページ

http://www.thinkit.co.jp/maniax/3/index.html


 今年は、韓国でも同様のコンテストが開催され、日本の優勝者は3月に韓国で開催されるアジア大会に出場できる。

 参加者に配布されるサーバーマシンは、“1年間インターネット側にインストールしたアプリを公開する”という条件を満たせば、その後は無償提供される。このハードウェアは、協賛のNECが提供する「Express Server 5800/S70」(Core 2 Duo&2GBメモリー搭載)だ。

奥主 洋氏

マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部IT Proテクノロジー推進部エバンジェリストの奥主 洋氏

 今年のルールでは、最初に仮想環境上のWindows Serverを構築する必要があり、少し敷居が高くなっている。これについては、マイクロソフトの奥主 洋氏(デベロッパー&プラットフォーム統括本部IT Proテクノロジー推進部エバンジェリスト)が、ITプロ向けの「TechNet」ブランドのブログページで解説している。

 同氏によれば、「このコンテストで使う無償版のHyper-V Server 2008 R2には、GUI設定環境が付属しないため、別マシンからリモート管理ツール(Hyper-Vマネージャーなど)を使って設定することになる。つまり、リモート管理ツールでのサーバー管理や設定のノウハウが必要」とポイントを説明した。

 また今回はリアルサーバーだけでなく、ホスティング会社のデータ・ジャパンが「VPS」(Virtual Private Server)を提供する。VPSは、仮想環境を使ってサーバーをホスティングするサービスで、ユーザーは自由にサーバー環境を構築・運用できる。通常の共有サーバーと比べて自由度が高く、サーバー自体の設定も変更可能だが、その分負荷が高くなり、コストも高価なサービスだ(そのためVPSコースの参加者は期間限定の利用権となる)。

 64bit環境、そしてHyper-V(仮想化)と時代に合わせて進化を続けるINSTALL MANIAX。今後は「クラウドにも広げていきたい」(プラットフォーム戦略本部シニアエグゼクティブマーケティングスペシャリスト 吉川顕太郎氏)と語り、Windows Azureでのコンテストなども検討している段階だという。

 吉川氏は「ITなどの最新技術にワクワクするのは、すごい人の存在を知ったり、自分が最先端にいると感じたとき。マイクロソフトとしても、そういう機会を提供したいし、そういう人にこそコンテストに参加して、腕をふるってもらいたい」と語る。サーバー構築・運用の経験やノウハウに自信がある方は、この機会にぜひ挑戦して、サーバーをゲットしてはいかがだろう。

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