このページの本文へ

カシオ「EXILIM EX-FC150」の裏面照射型CMOSを試す!

2009年12月09日 12時00分更新

文● 周防克弥

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

裏面照射型CMOSセンサーの実力は?

 FC150の最大の目玉は裏面照射型CMOSセンサーだろう。センサーへの入射光が多くなることで高感度ノイズ低減が期待できる。

 感度設定はISO 100~3200まで、ISO 3200という数値は今ではコンデジでは珍しくはなくなってきたが、比較的小型な機種(撮像素子も小さめな機種)ではまだ少ないほうだろう。


感度別撮影サンプル

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

 さすがにISO 3200ともなるとかなりのノイズと偽色が発生しているが、部分的には意外にも細部まで再現できている。縮小してもノイズそのものは目立つがディテールは結構再現できており、ISO 800までならあまり感度を気にしないで使える。


手持ちか三脚かを自動判別する「HS夜景モード」

 ベストショットモードに含まれる「HS夜景モード」は、手持ちか三脚使用かを自動的に判断して、手持ちの場合には複数枚連写して合成することで手ブレの少ない夜景を撮ることができる機能だ。

左が「HS夜景モード」、右が「オート」で撮影した画像サンプル

HS夜景モードで撮影。光源の周辺部に僅かに滲みが見られ、弱くソフトフォーカスをかけたような効果が出ている。こちらはISO 200で1/40秒と、しっかり構えていれば手ブレはしないくらいのシャッタースピードになっている

HS夜景モードで撮影。光源の周辺部に僅かに滲みが見られ、弱くソフトフォーカスをかけたような効果が出ている。こちらはISO 200で1/40秒と、しっかり構えていれば手ブレはしないくらいのシャッタースピードになっている

通常のオートで撮影。感度はISO 400、シャッタースピードは1/25秒になっている。夜のショーウインドウぐらいならなんとか手持ちで撮影可能。わずかに偽色が出ているが、それほど気にならないレベル。暗部は潰れにくく、階調は結構広い。周辺部にレンズの色収差が出ているのが気になる

通常のオートで撮影。感度はISO 400、シャッタースピードは1/25秒になっている。夜のショーウインドウぐらいならなんとか手持ちで撮影可能。わずかに偽色が出ているが、それほど気にならないレベル。暗部は潰れにくく、階調は結構広い。周辺部にレンズの色収差が出ているのが気になる

 普通のオートで撮影した場合に比べ、夜景っぽく暗い雰囲気のある写真に仕上がっている。感度はオートにしたが、共にISO 400となり、HS夜景モードはシャッタースピードが1/13秒、オートは1/8秒となっている。合成されているためか、HS夜景モードのほうがシャープに写っている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン